そのクロス精度は日本最高峰? クロッサー・水沼宏太が見せた右サイドでの輝き

ワールドクラスのクロスを持つ水沼宏太 photo/Getty images

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彼が入ったことで右サイドが強化された

明治安田生命J1リーグ第6節、横浜F・マリノス対FC東京の一戦が行われ、2-1でホームチームが勝利を挙げている。前節サガン鳥栖戦は大雨の中で開催され、フラストレーションの溜まるゲームだっただけに、ここでの勝利は大きい。そんなFC東京戦だが、チームを救うヒーローとなったのは交代でピッチに投入された水沼宏太だ。

F・マリノスでプロキャリアをスタートさせ、栃木SC、サガン鳥栖、FC東京、セレッソ大阪でプレイしてきた経歴を持つ水沼。2020年にF・マリノスに戻ってきており、初年度は10アシスト、昨季は9アシストと得点面で大きく貢献している。

右足から放たれるクロスは非常に魅力的であり、アイデアと精度は日本でもトップクラスだ。FC東京戦では後半からピッチに投入されると、さっそく右サイドから素晴らしいクロスを供給し、アンデルソン・ロペスのゴールをアシストしている。その後も右サイドから何度も好機を創出しており、データサイト『SofaScore』によると、後半だけの短い時間で9本ものクロスを放っている。

マルコス・ジュニオールが不在の間はこの水沼のクロスが攻撃の大きな武器となるか。マルコスは攻撃の大部分を担うチャンスメイカーであり、彼がいれば攻撃は活性化される。しかし、不在となればF・マリノスの攻撃力が落ちることはこのFC東京戦でも見られており、前半は攻撃の形を作るのに苦労していた。それでも、ゴールを奪えたのは水沼や永戸勝也のクロスという武器が光ったからであり、マルコス不在で中央からの崩しが難しいのであれば前述した二人が輝くことができれば、得点量産も可能だといえる。

コンサドーレ札幌戦、サガン鳥栖戦と2引き分けでこのFC東京戦を迎えたF・マリノス。マルコスの不在は響いたが、クロスという明確な武器を持った選手が活躍しており、6日のサンフレッチェ広島戦もマルコスがいなければ水沼らがヒーローとなるだろう。

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