PSV堂安律はカタールに行ける? ポジションを争う久保建英との違い

PSVで輝く堂安律 photo/Getty images

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PSVでの活躍は連日報じられている

オーストリア代表に勝利し、ワールドカップ・カタール大会行きを決めた日本代表。すでにグループステージの抽選会が行われ、スペイン、ドイツ、ニュージーランド対コスタリカのプレイオフ勝者の3カ国との同組となった。特にスペインとドイツは欧州でも成績を残す強豪であり、彼らに対する対策は必須だ。

そんな日本代表だが、現状の序列を変える必要がある。システムに関しても[4-3-3]なのか[4-2-3-1]なのか。[3-5-2]のように守備を重視した3バックというのもある。もちろん、伊東純也のように素晴らしい結果を残した選手は別だが、そうではない選手はすべて同一線上にいると思っていいだろう。

現状、勢力図が変わりそうなのは前線の攻撃的なタレントだ。最終予選最後の2試合では上田綺世が長いプレイタイムを得ており、大迫勇也も安心してカタールに行けるかどうかは怪しくなった。招集外ではシント・トロイデンの原大智が躍動しており、セルティックの古橋亨悟は復帰間近だ。チャンスを創出する選手たちでいえば、久保建英はアピール大成功とはならなかった。ウイングというポジションが彼に合わなかったのだが、システムが変わらなければ残念ながら森保ジャパンでの序列は上がらない。反対に招集外の堂安律にはチャンスがあるだろう。

ガンバ大阪から海外に飛び出し、現在はオランダのPSVでプレイしている堂安。PSVは[4-2-3-1]を採用しており、その中でも堂安がプレイする2列目はポジション争いが激しく、元バイエルン・ミュンヘンのマリオ・ゲッツェやビッグクラブから常に関心を寄せられているコーディ・ガクポやノニ・マドゥエケらがいる。それでも、右サイドハーフとして起用されており、リーグ戦では20試合で6ゴール1アシストを記録している。

堂安と久保の違いとして挙げられるのは、堂安の万能性だろう。どうしても久保は突破力、特に縦への突破は発展途上であり、これからの成長に期待する必要があるのだが、堂安には突破力にプラスして簡単に倒れないフィジカルがある。そうなればプレイにバリエーションが生まれ、シュートにチャンスメイクと輝ける場所は増える。クラブでも右サイドでプレイしているように代表でも伊東の控えは堂安で十二分に務まるのだ。また、デュエルの強度も高く、勝利数78回はPSVで5番目の数字である。

前回の召集メンバー発表後には自身のSNSで「逆境大好き人間頑張ります」と強気な発言で注目を集めた堂安。23歳と若い選手であり、スピードを得意とする伊東とは違った、テクニカルなオプションとしてカタールに行く堂安に期待だ(データは『SofaScore』より)。

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