《セレソン71ゴール》でも物足りない? ネイマールはまだロナウド、ペレ氏に届かない

ブラジル代表でゴールを重ねてきたネイマール photo/Getty Images

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レジェンドに並ぶにはW杯のタイトルが必要だ

ブラジル代表の歴代得点記録を見ると、5位は日本代表の監督も務めたジーコ氏(48得点)、4位は世界を代表するストライカーの1人であるロマーリオ氏(56得点)、3位は怪物ロナウド氏(62得点)、そして2位につけているのがネイマールだ。

ネイマールはここまで117試合プレイし、71得点を記録。上にいるのは77得点のペレ氏のみで、この数字を塗り替えることも不可能ではない。ネイマールはブラジル史上最多得点プレイヤーになるかもしれないのだ。

ただ、物足りないところもある。不足しているのは、やはりワールドカップのタイトルだ。得点ランク4位のロマーリオ氏は1994年のワールドカップ、3位のロナウド氏は同じく1994年と2002年の日韓大会、1位のペレ氏はワールドカップを3度も制した経験を持っている。彼らレジェンドに近づくには、ネイマールもワールドカップのタイトルが必要だろう。
ブラジル『Globo Esporte』によると、元ブラジル代表のワルテル・カーザグランデ氏はネイマールをそこまで高く評価できないと口にする。

「セレソンにおけるネイマールは得点記録が優れていても、決定的ではないと私は常に言ってきた。ネイマールの世代はコンフェデレーションズ杯を1度制しただけであり、2019年に優勝したコパ・アメリカも彼はプレイしていなかった。まだ私はネイマールが子供じみていて、集中を欠いた青年だと思っている。サントスで出てきた当時の彼は若い年齢ながら印象的なゴールを決めていて、スターだった。バルセロナではメッシと良い関係を築き、欧州で最高の瞬間だった。しかしパリ・サンジェルマンを選んでからは、徐々に衰退している」

ネイマールの場合は2016年のリオデジャネイロ五輪も制しているのだが、やはり欲しいのはワールドカップだろう。2019年のコパ・アメリカもネイマールは怪我で欠場してしまい、チームメイトの優勝をスタンドから見守るだけだった。得点記録の割に物足りない代表キャリアと感じているブラジルのサポーターもいるだろう。

しかし今年のカタール大会を制すれば、そうした批判も消える。ブラジル史上最高のアタッカーの1人として永遠に記憶されるはずで、カタールの地で100%のネイマールが見られることに期待だ。

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