SNSでは日本代表復帰を期待する声が多数 すでに引退宣言済みも“皇帝・長谷部誠”へ注がれる期待感

未だ最前線でプレイする長谷部誠 photo/Getty images

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38歳でも最前線で戦っている

フランクフルトは2日にホームでグロイター・フュルトと対戦。21本のシュートを放つなど、攻め続けたが最後の一発が決まらず、0-0のドローとなった。引き分けではあるが、これでリーグ戦は4戦負けなしであり、8日にバルセロナをホームで迎え入れることになる。

そんなフランクフルトでは鎌田大地と長谷部誠の2人の日本人選手が活躍しており、長谷部はグロイター・フュルト戦で先発している。長谷部は2月5日のシュツットガルト戦以来の先発であり、約2カ月ぶりの出番となった。

久しぶりの実戦となった長谷部だがさすがはベテラン、3バックの中央でポジションを取ると冷静にビルドアップし、組み立てに貢献。正確なパス精度とパススピードでテンポよくボールをつないでいく。守備では正確なタックルを武器に最後の砦として躍動しており、前線でボールロストし、中盤にスペースが空くことになっても長谷部が一つポジションを上げてボールをカットしている。もう38歳ではあるが、それを感じさせないパフォーマンスで攻守に輝いていた。各データサイトの評価も高く、『WhoScored.com』『SofaScore』ではその週のベストイレブンに選ばれている。

2008年からドイツでプレイしており、先日新たに2027年までの契約に更新した長谷部だが、やはり判断力が素晴らしい。もちろん、前述したようなビルドアップや守備も高水準なのだが、それを支えているのは正確な判断力であり、選択を間違えることが非常に少ない。判断が速い分、行動も早く、年齢による体の衰えをカバーしている。ブンデスリーガでは354試合に出場しており、香川真司と並んでドイツで最も評価されている日本人だろう。

SNS上ではそんな長谷部のパフォーマンスを称賛する声は多く、「長谷部誠選手、ぜひ代表に復帰していただけませんか?」「長谷部選手の力が必要だ」と日本代表の復帰を希望する声が多い。同選手は、前回大会のワールドカップ・ロシア大会後に代表引退を宣言しているため、可能性としてはゼロだが、38歳にして未だにトップフォームを維持する長谷部は国内外問わず高い評価を得ている。また、長谷部の招集を期待する声が大きい理由に、グループステージでのドイツ代表との対戦があるだろう。長谷部はこれまでヴォルフスブルク、ニュルンベルク、フランクフルトと海外ではすべてドイツのクラブでプレイしており、ドイツのサッカーを熟知している。また、キャプテンシーの高い選手であり、吉田麻也と共にチームを一致団結させられるはずだ。また、新契約には現役引退後、コーチングスタッフとしてチームに帯同するという話も出ており、コーチとしての目線でチームにアドバイスをすることができるだろう。

代表復帰は現実的な話ではないが、日々のパフォーマンスを見れば期待してしまうものだ。それほどにプレイ一つ一つが的確であり、何歳まで現役を続けるのか注目したい。

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