スペイン&ドイツを驚かせろ 最終予選で“試されなかった”日本が誇る守備者たち

シント・トロイデンで活躍するシュミット・ダニエル photo/Getty images

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まだこれほどの選手がいる

ワールドカップ・カタール大会まで残り約7カ月。日本代表はこの期間で6度の親善試合を行い、本大会までの調整を行っていく。特に今回の対戦相手であるスペインとドイツは超強力だが、その分対策も立てやすく森保一監督は腕の見せ所である。

そんな日本代表だが、彼らに集まる声として新戦力を試してほしいとの意見は多い。実際にSNSでは「新戦力を起用してほしい」「既存戦力と新戦力の融合が見たい」との主張はよく見られており、確かに招集外だが、素晴らしい活躍をしている選手は多い。

守備陣であれば真っ先にシュツットガルトでプレイする伊藤洋輝の名前が挙がる。今季海外初挑戦のプレイヤーだが、そのことを感じさせない安定感のあるパフォーマンスを披露している。日本代表では珍しいレフティのセンターバックであり、188cmとサイズがある。それでいてスピードもあり、彼を親善試合で試さない手はない。相手がスペイン、ドイツということもあって3バック採用も考えられ、そうなれば伊藤は3バックの左に収まる。

AZの菅原由勢も伊藤同様に試されていない実力者だ。右サイドバックは酒井宏樹、山根視来が固定されかけているが、試合のパフォーマンスを見る限り攻守両面で抜けている酒井以外に当確となる選手は見当たらない。山根に関しては守備が未知数であり、それあれば守備も定評のある菅原を親善試合で見てみたい。

シュミット・ダニエルは招集されているが、実戦で試されていない。GKというポジション上、基本的に1試合に一人までであり、権田修一という守護神がいる以上は難しい。だが、ダニエルがシント・トロイデンで残している数字はより評価されるべきだ。クリーンシート数はリーグで4番目の10回であり、クロスやハイボールなど空中戦でのボール処理を示す「High Claims」では30回とリーグで3番目の数字を残している。屈強な選手が揃うベルギーでこのスタッツは素晴らしく、権田ではなくシュミットが先発の試合もあっていい。

守備陣に関してはメンバーがほぼ固まっており、新戦力となるとハードルは高くなるが、前述した伊藤、菅原、シュミットはそのハードルをクリアしていると考えられる。特にこのグループステージでは守備が大事であり、さらなる強化を行うことが出来ればよい結果が戻ってくるだろう(データは『SofaScore』より)。

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