日本がE組突破すれば同規模のサプライズ? 8年前に起きた“コスタリカの奇跡”覚えているか

イタリア、イングランドをも苦しめたコスタリカのミラクル photo/Getty Images

コスタリカは日本と同組になるかもしれない

ワールドカップとは前評判通りに進まないものだ。短期決戦ではあらゆるサプライズが起こり得る。

日本代表は今年のカタール大会にてドイツ、スペインと同じグループEに入ることになり、おそらくは世界の大半はドイツとスペインのグループ突破を予想していることだろう。両チームとも優勝を狙える実力国だ。

しかし、このグループEでもサプライズは起こり得る。米『ESPN』は2014年のブラジル大会を振り返っているが、コスタリカ代表のミラクルを覚えているだろうか。

当時のコスタリカはグループDでイタリア、ウルグアイ、イングランドと同居する死の組に入った。死の組といっても、サッカーファンの多くはコスタリカを除く3チームのバトルに注目していたはずだ。コスタリカのグループ突破を予想していた人はかなり少なかっただろう。

ところが、グループDは思わぬ方向に転がった。FWブライアン・ルイス、ジョエル・キャンベル、MFクリスティアン・ボラーニョスらが躍動したコスタリカは、何とウルグアイとイタリアを撃破。イングランドとも引き分け、2勝1分で死の組を首位通過してしまったのだ。最終的にはベスト8まで駒を進めることになり、これがブラジル大会最大のサプライズだったのは間違いない。

そのコスタリカは、カタール大会出場を懸けて大陸間プレイオフでニュージーランド代表と対戦する予定になっており、その勝者が日本のいるグループE最後のチームになる。2大会ぶりの出場を目指すコスタリカは、またも厄介なグループに入ることになるのだ。

日本、コスタリカ、あるいはニュージーランドのいずれかがグループを突破したとなれば、世界的に大きなサプライズとなるだろう。当時のブラジル大会と同じく、日本やプレイオフ勝者(コスタリカorニュージーランド)のグループE突破を予想している者はかなり少ないはずだ。

ブラジル代大会でのコスタリカは、グループ3試合すべて相手チームよりポゼッション率が低かった。日本もドイツとスペインと対戦する際には同じような展開になるだろう。それでも当時のコスタリカは守備で必死に耐え、少ないチャンスを活かしてミラクルを起こした。

日本にとって当時のコスタリカの戦い方は参考になる部分も多いが、グループEでミラクルは起こるのか。日本サッカー界にとってワールドカップ史上最も難しいミッションに挑むことになる。

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