《得失点差69》と圧倒的でも独走できぬ 4年前の世代を超えられたかもしれないアヤックスの甘さ

CLでもベスト16で姿を消したアヤックス photo/Getty Images

取りこぼしの悪癖がCLでも顔を見せてしまった

今季のオランダ・エールディヴィジはどこか不思議なシーズンになっている。

首位を走るのは、FWセバスティアン・ハラーやドゥシャン・タディッチ、MFライアン・グラフェンベルフらタレント擁するアヤックスで、その実力は一歩抜きん出ている。ここまで28試合を消化して83得点14失点の内訳となっており、得失点差は69と圧倒的だ。

しかしこれだけの成績を残しながら、2位のPSVとは勝ち点差が4ポイントしか離れていない。PSVが頑張っているのはもちろんだが、アヤックスの取りこぼしが目立つのだ。

今季のアヤックスはヘラクレス・アルメロ、ゴー・アヘッド・イースグルスと2試合続けて引き分けたかと思えば、今年2月のゴー・アヘッド・イーグルス戦は1-2で敗れるなど、22勝3分3敗と思った以上に勝ち点をこぼしている。

PSVはアヤックスより20点も多い34失点を喫しているのだが、21勝2分5敗と必死に食らいついている。まだアヤックスも安心できない状況だ。

今季のアヤックスはチャンピオンズリーグ・グループステージでも全勝するなど、ベスト4に入った2018-19シーズンのチームをも超えるのではと期待されていた。

その爆発力は申し分ないが、チャンピオンズリーグでもベスト16でベンフィカに敗れてしまった。しかもベンフィカの枠内シュートは2試合合わせても5本のみとなっており、アヤックスの戦い方は実にもったいなかった。いわゆる取りこぼしに近い負け方で、これは前述した国内リーグでも何度か起きていたことだ。今季のチームはどこか詰めの甘いところがあるのだ。

今月17日には国内カップ決勝でPSVと対戦することになっており、これもどう転ぶか分からない。今季のアヤックスは圧倒的かと思われたのだが、実力から考えれば取りこぼしが目立つもったいないシーズンにもなっている。

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