バイエルンでは大きなインパクトを残せていないが…… ウパメカノにはまだ時間が必要だ

今季からバイエルンでプレイしているウパメカノ photo/Getty Images

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「待ってあげてほしい」

昨夏、RBライプツィヒからバイエルン・ミュンヘンに加入したフランス代表DFダヨ・ウパメカノ。彼は次世代のサッカー界をリードするセンターバックと大きな期待をかけられていた。しかし、ドイツの絶対王者に活躍の場を移した今季、同選手はやや難しいシーズンを送ることとなっている。

技術的な観点から見れば、ポテンシャルの高さは窺い知ることができる。しかし、その一方で現在のウパメカノにはどうしても経験が足りない印象が残ると言えよう。パスセンス自体は評価に値するものを備えているのだが、ビルドアップを遂行する能力にはまだ乏しいイメージといったところか。今季はここまでバイエルンで公式戦32試合に出場しているものの、現地メディアの間では「まだ危うさを見せるシーンも多く、未完成な面は否めない」(独『WAZ』)といった評価も少なくない。

しかし、ウパメカノはまだ23歳の選手だ。勝利を義務付けられたビッグクラブでのプレイは今季が初めてということもあり、現時点で未熟な面が露呈してしまうのは致し方ない面もあるだろう。間違いなくポテンシャルは高い選手だけに、彼の真価を測るのは来季以降が本番という見方もできるはずだ。経験というのは、試合出場を重ねることでしか得られないもの。そう考えれば、ウパメカノの実力を今の段階で評価してしまうのは早すぎるかもしれない。
「ダヨには時間が必要だ。バイエルンの持っている文化はライプツィヒと異なる。彼はバイエルンで日々激しい競争を繰り広げており、その中で常に集中しなければならないんだ。若い選手が慣れるには少し時間を要すると思う。もう少し待ってあげてほしい」(独『Sport Bild』より)

そんなウパメカノに関しては、クラブOBの元フランス代表DFウィリー・サニョル氏もこのように語っている。現時点ではまだ不慣れな面を見せているウパメカノだが、やはり彼がその真価を発揮するまでにはもう少しの時間が必要か。若きCBが頼れる存在となる日を多くのファンが待ちわびているはずだが、今はそのプレイを温かく見守る時期なのかもしれない。

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