チームの戦術との“ミスマッチ”が武器に? L・デ・ヨングは自身の強みで生き残る

決勝点を決めたL・デ・ヨング photo/Getty Images

レバンテ戦で終了間際にゴール

リーガ・エスパニョーラ第31節でバルセロナはレバンテと対戦。終了間際の決勝弾で3-2と勝利し、7連勝を飾る。途中出場で勝利に導くゴールを決めたのは、ルーク・デ・ヨングだった。

リーグ6連勝中のバルサだったが、この日はPKで2失点を喫するなど2-2と苦しい状況に追い込まれた。7試合ぶりに勝ち点3を逃すかと思われた後半アディショナルタイム、L・デ・ヨングがヘディングでゴールネットを揺らし、勝ち越しとなる得点を生み出した。

今季ロナルド・クーマン体制下で、セビージャからのレンタルでやってきたL・デ・ヨング。主力として期待されるも結果を残すことができず、1月に返却するのではないかと噂されるほどだった。

加えてシャビ・エルナンデス監督の就任によって、さらなる出場機会減少が危ぶまれる。足元の技術よりも、フィジカルを武器とするストライカーは厳しい状況になると思われた。

しかし戦術的にミスマッチかと思われたフィジカルも状況次第で大きな武器となっている。特にゴールを奪うために攻勢を強めたい終盤に彼を入れて前線の強度を高める仕事を担うと、エスパニョール戦でも終了間際にチームを救う同点弾を決めており、他のFWにはない強みを持ったL・デ・ヨングはバルサで生き残っている。

ピエール・エメリク・オバメヤンやフェラン・トーレスといったFWが加入し、レギュラーとして起用される可能性は低いL・デ・ヨングだが、必要な場面で仕事を任されて結果を残し、チームに貢献する。シャビ監督の信頼も彼のパフォーマンスにつながっているのだろう。

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