ユナイテッドの壁・ビディッチとスタムが苦悩するマグワイアを擁護 マンUの歴代最強CBたちが彼に送ったアドバイスとは

マグワイアの今季のパフォーマンスには批判が噴出している photo/Getty Images

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マグワイアへの批判は目に余る

現在7位と、チャンピオンズリーグの出場権獲得が微妙な位置にきているマンチェスター・ユナイテッド。先日は降格圏争いに苦しむエヴァートンに1-0とまさかの敗戦を喫した。

この試合で批判の的となっているのが、マンチェスター・ユナイテッドのCBハリー・マグワイアである。この試合で唯一のゴールとなったエヴァートンMFアンソニー・ゴードンのシュートは、マグワイアの体に当たってコースが変わり、GKデ・ヘアの逆をついてゴールネットを揺らしたのだった。

マグワイアは今シーズン、低調なパフォーマンスをファンから批判されることが多い。本来であればチームを引っ張っていくはずのキャプテンであることや、DF史上最高額となる8000万ポンドで移籍してきたことも批判の要因となっているのだろう。

しかし今回の件でのマグワイアへの非難は目に余る。結果としてゴールにはなってしまったものの、シュートコースに体を入れていたこと、シュートに触ったことはディフェンダーとして評価されてもいいくらいである。

今回の批判を受け、2000年代後半から2010年代前半にかけてリオ・ファーディナンドと鉄壁の守備を築いたマンチェスター・ユナイテッドOB、ネマニャ・ビディッチ氏がマグワイアへアドバイスを送った。

「毎試合出場するのではなく、再び自分のプレイを見つけ、自信を取り戻すべきだろう。プレミアリーグではそう多くないが、監督はより簡単な試合で彼を起用し、難しい試合では彼を外すべきだ」

ビディッチ氏の言うように、とにかくマグワイアには自信を取り戻させる必要があるだろう。実際マンU移籍前となる2018-19シーズンのレスター時代と今シーズンのデータを比較すると、1試合あたりのインターセプト数は2018-19シーズンが1.2回、今シーズンが1.0回。1試合あたりのタックル成功数は2018-19シーズンが1.0回、今シーズンが1.1回と、他のデータも含め、数字上は過去も現在もそれほど変わらないのだ。

こういった事実から、マグワイアがここまで批判を浴びているのは、やはりファンの心象の悪さが原因と言えるだろう。こちらもマンUのOBであり、オランダ史上最高のDFと呼ばれたヤープ・スタム氏はマグワイアに対し「外からの信頼も必要」とアドバイスを送っている。

現在マンUを率いるラルフ・ラングニック監督はこのビディッチのアドバイスを聞いているだろうか? もし聞いているのであれば、マグワイアの自信を取り戻すためにも彼の起用法を見直してみてほしい。うまくいけばマンUの失点数も減少するかもしれない(データは『SofaScore』より)。

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