「彼はアーティストだ」 復活を遂げるバイエルンのスピードスターに刮目せよ

今季印象的な活躍を披露しているサネ photo/Getty Images

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左サイドでならチーム随一の突破力を誇る

移籍初年度となった昨季はブンデスリーガ32試合の出場で6ゴール10アシストとまずまずの成績を残してみせた。しかし、クラブが獲得に要した6000万ユーロという移籍金もあってか、少し前まで彼に対する物足りなさは各方面から指摘されていた。やや不安定な面を垣間見せることもあり、ドイツ代表FWレロイ・サネはバイエルン・ミュンヘンにおいて絶対的な存在にはなりきれていなかったと言っていい。

だが、2021-22シーズンにサネは変わった。昨季までは前述したようなファンからの声も上がっていたが、今季の彼はそんな周囲の雑音を振り払う活躍を見せている。

ここまでは公式戦41試合に出場して14ゴール15アシスト。文句のつけようがない成績と言っていいだろう。現地時間12日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグのビジャレアル戦でこそ右サイドでの起用で持ち味を発揮できなかったものの、得意の左サイドに入れば今季の彼は相手を圧倒している。守備能力の向上も随所で見て取れ、現地では「ようやくサネが復活した」(独『WAZ』)との声も増えてきた。
「私はレロイのプレイが本当に好きなんだ。ここ最近の彼は傑出したパフォーマンスを披露することができていると思う。ドリブル突破の機会が増えてきたこともポジティブだ。以前までの彼はどこか集中力に欠けていた印象も強かったが、もうその時期は過ぎたように思う。適切なポジションさえ与えられれば、今後は出場するゲームの全てで違いをもたらすことができると思うよ。彼はアーティストだ」(独『Sky Sport』より)

そんな逆襲のシーズンを送っていると言っていいサネに関しては、ドイツのレジェンドであるローター・マテウス氏もこのように賞賛を送っている。ビジャレアル戦は少し残念だったが、今後は彼の特性を生かして左サイドで暴れ続けてほしいバイエルンのスピードスター。復活を遂げたサネの活躍にはこれからも注目だ。

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