“シュート0本”から狙う大逆襲 アトレティコ戦士が語るシメオネ流「綺麗ではないかもしれないが……」

アトレティコでプレイするレマル photo/Getty Images

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1stレグでは徹底防御で応戦

1週間前に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグ、マンチェスター・シティVSアトレティコ・マドリードの一戦はなかなかに衝撃的だった。

結果はホームのマンCが1-0で勝利したが、何とアトレティコはシュート数がゼロだったのだ。アウェイで徹底防御の構えを見せ、最少失点で1stレグを折り返すことになった。

アトレティコの戦い方には批判もあるが、2ndレグで勝てば問題ない。今季のチャンピオンズリーグにはアウェイゴールルールがないため、2ndレグをホームで戦えるチームの方が有利との見方もある。延長戦に入る可能性が高まり、その延長戦をホームで戦えるからだ。
アトレティコとしては1stレグをスコアレスドローで終えたかっただろうが、0-1も悪いスコアではない。2ndレグではホームの声援を背に、1点でも奪えば状況が変わってくる。指揮官ディエゴ・シメオネも何らかの策を練っているはずだ。

そのビジョンは選手にも伝わっている。スペイン『Mundo Deportivo』によると、1stレグに途中出場したMFトマ・レマルは地味でも勝てばいいと語る。

「批判について何か言うことはないよ。監督がやってきてからのスタッツを見るといい。見た目は綺麗ではないかもしれないが、効果的だ。アトレティコが勝つ。それが重要なことなんだ」

前日にバイエルンが同じスペイン勢のビジャレアルに敗れているのも少し不気味だ。ビジャレアルはアトレティコほど守備的なチームではないが、バイエルンとの試合では180分通して枠内シュートが2本しかなかった。しかしそれが両方ともバイエルンのネットを揺らすことになり、2戦合計2-1でバイエルン撃破に成功している。

アトレティコが狙うのも同じような展開だ。2ndレグでも少ないチャンスを活かしてマンC相手にサプライズを起こす考えだろう。

準々決勝ではレアル・マドリードもチェルシーを撃破しているため、アトレティコまで勝てばベスト4にスペイン勢が3チームも揃うことになる。今季はスペイン勢の弱体化が議論されていたが、やはり彼らは粘り強い。マンCは優勝候補にも挙げられるクラブだが、アトレティコはどのタイミングで攻撃のスイッチを入れてくるのか。

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