180分で“ボール奪取9回にシュートブロック3回” アトレティコが手に入れた世界最高峰のデュエルモンスター

アトレティコ・マドリードでプレイするヘイニウド・マンダーヴァ photo/Getty images

素晴らしい守備者だ

14日にアトレティコ・マドリード対マンチェスター・シティの一戦が行われ、0-0のドローとなったが、2戦合計のスコア0-1でシティが次のラウンドへ駒を進めている。

重要なビッグマッチということもあって両者がヒートアップし乱闘騒ぎになる残念なシーンもあり、そちらにスポットライトが当たることになったが、常に冷静にプレイしシティを苦しめている選手がいた。アトレティコのDFヘイニウド・マンダーヴァだ。

母国モザンビークのダ・ベイラでキャリアをスタートさせ、今冬の移籍市場でリールからやってきたヘイニウド。リールではリーグ優勝を成し遂げている実力者で加入後すぐにチームにフィットしており、シティとの1stレグでも最終ラインの一角として出場している。

そんなヘイニウドの強みは高い対人性能だ。シティとの計180分の試合では3度のシュートストップにインターセプト3回、6回のタックルを成功させ守備に貢献している。デュエルも非常に強く10戦で7勝と高い数字をマークしている。

ここまではよくある守備に重きを置いた選手だが、ヘイニウドはボールを持って違いを見せることができる。守備対応でボールを奪えば推進力のあるドリブルで前進し、陣地の回復を行っていた。2ndレグではレナン・ロディ、トマ・レマルの左サイド組でシティの守備陣をも突破しており、攻撃力もある選手だ。ロングボールも10本中5本を味方に届けるなどボールを持っても冷静であり、アトレティコはいい守備者を手に入れた。英『90min』の最後の採点でヘイニウドはチーム最多の7点を獲得。「最後の砦として輝く、デ・ブライネのシュートをブロックした」と高い評価を得ている。また、乱闘騒ぎになった際は味方と相手の間に入ってこれ以上荒れさせないように努めており、クリーンさが見えるシーンもあった。

モザンビーク、ポルトガル、フランス、スペインと順調にステップアップし、ワールドクラスの守備者となりそうなヘイニウド。28歳とまだ衰えるには早く、今後も曲者として対戦相手を苦しめることになりそうだ(データは『SofaScore』より)。

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