ドイツで新たな一歩を踏み出したアメリカの逸材また1人 デビュー果たしたケビン・パレデスにかかる期待

D.C.ユナイテッド時代から期待の若手として注目されていたパレデス photo/Getty Images

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ビーレフェルト戦でブンデスデビュー

ドイツ・ブンデスリーガでのプレイを経て、またもアメリカの才能はビッグクラブへの扉を開いていくことができるのだろうか。FWクリスティアン・プリシッチ(ドルトムント→チェルシー)やMFウェストン・マッケニー(シャルケ→ユヴェントス)のようなケースをモデルとして、同リーグでのプレイをきっかけに成り上がりを目指すアメリカ出身の若手は近年急速に増加している。

そんななか、今冬アメリカからドイツへと活躍の場を移した18歳もまた、プリシッチやマッケニーが通った道を辿るべく最初の一歩を踏み出している。その18歳とは、ヴォルフスブルクに所属するU-20アメリカ代表MFケビン・パレデスだ。

今年1月にMLSのD.C.ユナイテッドから加入し、ドイツでのデビューを待ちわびていたパレデス。そんな同選手は現地時間9日に行われたブンデスリーガ第29節のビーレフェルト戦で新天地におけるデビューを飾っている。出場はわずか4分間のみだったものの、同選手はデビュー戦ながら左ウイングバックとして悪くない印象の時間を過ごすことに成功。スタッツ的には4回のタッチと1回のタックルを記録したにとどまったものの、アグレッシブな姿勢は見せていたと言っていい。これからは持ち前のスピードを武器に、左サイドのポジション争いを勝ち抜いていくことに期待がかかる。
そして、このパレデスが今季から来季前半戦にかけてヴォルフスブルクで頭角を現すとなれば、アメリカ代表にとっても大きいのは間違いない。昨今の同代表で左SBの定位置を掴んでいるのはアントニー・ロビンソン(フラム)だが、彼に続く存在にはやや不安な面が残る状況となっている。そのバックアッパーとして今後パレデスが伸びてくることとなれば、カタールW杯に向けてはより層の厚いスカッドを形成することが可能となるだろう。

ブンデスで新たな一歩を踏み出したパレデス。アメリカの次世代を担う才能たちは、今ドイツで続々とビッグネームの仲間入りを果たすチャンスを窺っている。

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