2年前にレアルが確保した才能はドイツで輝けぬ “NEXTカカー”と期待されたレイニエルの現在地

ドルトムントで出場機会の確保に苦しむレイニエル photo/Getty Images

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今季の1試合平均出場時間はわずか“19.3分”

2020年冬の移籍市場にて、レアル・マドリードがフラメンゴから獲得したヤングタレントを覚えているだろうか。獲得当初は彼が数年で白い巨人の主力として活躍するレベルに到達できると信じていたファンも少なくなかったことだろう。しかし、あれから約2年の時間が経過した現在、この若きテクニシャンは武者修行先で苦しい時間を過ごすこととなってしまっている。

その選手とは、現在ドルトムントへとレンタル移籍しているMFレイニエル・ジェズス(20)だ。レアル加入時点では“NEXTカカー”との呼び声も高く、その将来を嘱望されていた同選手。しかし、2020-21シーズンから2年間のローンで向かったドルトムントにて、彼は思うような成長曲線を描くことができていない。

加入初年度となった昨季は公式戦19試合に出場するも、そのなかでレイニエルが先発したのはわずか1試合のみ。そして、今季も彼はドルトムントで安定した出番を得ることができていない。21-22シーズンはここまで公式戦16試合に出場するも、1試合平均のプレイタイムはたったの19.8分。最終盤に投入されて全く印象に残らないまま試合を終えることも多く、その現状は厳しいと言わざるを得ないだろう。
レアルの思惑としては、ドルトムントで絶対的な主力となった彼を2022-23シーズンからチームに呼び戻したかったはず。しかし、そのプランは現時点でまったく上手く運んでいないと言っていい。ヤングタレントの育成に定評のあるドルトムントでの武者修行は悪くない選択肢だったはずが、いつしかそこで埋もれつつあるレイニエル。このままでは終われないはずだが、はたして“NEXTカカー”と呼ばれた男はここから巻き返しを見せることができるのか。ブラジルの若き才能の奮起には期待したいところだが、その運命やいかに。

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