シンプリシオ、カバーニ、ディバラたち活躍したローザネロの記憶 “セリエC”でもがく現状

かつてはセリエAを盛り上げてくれたパレルモ photo/Getty Images

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かつては名手を多数輩出したイタリアの名門も今は……

かつてはDFアンドレア・バルザッリ、ファビオ・グロッソ、MFファビオ・シンプリシオ、アントニオ・ノチェリーノ、元オーストラリア代表MFマーク・ブレシアーノ、前線ではアマウリ、エディンソン・カバーニ、パウロ・ディバラなど実力者が所属していたパレルモの今をご存知だろうか。

2000年代後半はセリエAでもトップ10に入る機会の多かったクラブで、カバーニやディバラら南米からやってきたアタッカーがブレイクしたクラブでもある。パレルモでのプレイからカバーニやディバラを知った人もいるだろう。

そのパレルモは2019年に深刻な財政難に陥り、体制を変えて2019-20シーズンより4部相当のセリエDからやり直すことになった。その後セリエCには1シーズンで昇格できたのだが、セリエBには昇格できず。今季もセリエCでの戦いは続いている。
現在チームを引っ張るのは、27歳のイタリア人FWマッテオ・ブルノーニだ。セリエAでは1度もプレイしたことのないプレイヤーではあるが、今季はここまでキャリアハイとなる24得点を記録。チームもグループCの2位につけており、セリエB昇格のチャンスを残している。

セリエCは地域ごとに3つのグループに分かれており、1グループに20チームが所属する計60チームで争われている。各グループ1位はセリエBに昇格となり、2位から10位のチームにもプレイオフを制すれば昇格のチャンスがある。

現在2位のパレルモは首位バーリとは11ポイントも差がついているため、1位は現実的ではない。それでも昨季7位でフィニッシュしたことを考えれば、一歩ずつ復活への道を歩んでいるとは言えそうだ。

再びセリエAでプレイする姿を見られる日はくるのか。長い道のりだが、まずはセリエBへの扉を開きたい。

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