バランス型の“NEXTファーディナンド”がトゥヘルを救う? 最終ラインが大きく入れ替わるチェルシーの悩み

ハダースフィールドで活躍するコルウィル photo/Getty images

マウントのような若手が育っている

レアル・マドリードとのCLラウンド8では2戦合計4-5と敗れるも、2ndレグでは強さを見せたチェルシー。2ndレグではカリム・ベンゼマ、ヴィニシウス・ジュニオールからなる強力なコンビを封じており、アントニオ・リュディガーら守備陣の奮闘が目立った。

しかし、リュディガーをはじめ、セサル・アスピリクエタ、アンドレアス・クリステンセンは今季で契約が切れることになっており、フリーでの放出が濃厚である。ディフェンスリーダーであるチアゴ・シウバとの契約は残っているが、最終ライン、特に中央の選手層を厚くする必要がある。

そこで期待されているのが、現在ハダースフィールドにレンタルされているDFレヴィ・コルウィルだ。これまではチェルシーのアカデミーで長くプレイしており、今季から他クラブでトップチームの経験を積んでいる。

センターバックの選手で、ここまで27試合に出場し2ゴール1アシストを記録している。19歳と若い選手だが、タックル数47回、クリア回数112回、空中戦の勝利数84回はチームでトップ3に入る数字であり、イングランドの実質2部であるチャンピオンシップではすでに頼れる守備者としてチームを支えている。また、守備だけに強みを置いていない点も高く評価されており、英『The Sun』ではコルウィルを次のリオ・ファーディナンドと呼んで高く評価している。ファーディナンドといえばマンチェスター・ユナイテッドで長く活躍したレジェンドで、守備だけでなく高精度のフィードを持つ選手として称賛されていた。

最終ラインでは主要な3人がスカッドから抜ける可能性の高いチェルシー。それでも、シウバに加え、今季ブレイクしたトレヴォ・チャロバー、マラング・サール、そしてコルウィル、ルイス・ホールら若手が台頭すれば、大きな補強をせずとも来季を迎えることができるだろう(データは『SofaScore』より)。

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