デ・ヘアが守護神なのは今季限り? 「止める」だけではやっていけないGKの最先端事情

今度こそダビド・デ・ヘアの地位は危ないかもしれない photo/Getty images

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新監督候補がテン・ハーグならなおさらだ

暫定監督であるラルフ・ラングニックの後任はアヤックスのエリック・テン・ハーグであると巷では話題になっているマンチェスター・ユナイテッド。英『Daily Star』によると、すでに個人合意済みであると報じられており、続報を待ちたい。

そんな新しいユナイテッドに向けて、英『The Athletic』では「テン・ハーグが来季解決すべきピッチ内の問題」という特集を行っており、そこではいくつかのポイントが挙げられている。具体的なものでいうと、右サイドバックで誰を起用するのか、守備力の低さ、ビルドアップの質、シュートストップ以外でも輝けるGKの重要性だ。最後のGKの人選に関しては、自陣からボールをつなぐことを信条するテン・ハーグが就任すれば避けて通れない道である。

現在の守護神であるダビド・デ・ヘアはシュートストップに関してはプレミアでもトップクラスのものを持っているが、ビルドアップやロングボールへのカバーリングなど、シュートを防ぐこと以外の能力値がそこまで高くない。カバーリングは今季改善傾向にあるが、ビルドアップの技術をシティのエデルソン・モラレス並みにするのは不可能である。

英紙が提言する問題点の3つ目のビルドアップの質もGKが大きく関わっている。後方から組み立てるには基本的にGKを経由することが多く、ハイプレスを受ければなおさらだ。しかし、ここでGKがつまずくとビルドアップのスピードが失われてしまい、テン・ハーグが求めているレベルには達しないだろう。

かといって現状の控えであるディーン・ヘンダーソンもシュートストップが一番の武器であり、それ以外の仕事を器用にこなせる選手ではない。25歳と若く、起用して成長させるのも悪くないが、ビルドアップやカバーリングでミスが出ればテン・ハーグのプランも意味がなくなってしまう。

しかし、ユナイテッドがGKを獲得するといった話は今のところない。新監督が正式に決まってからまた情報がでると予想できるが、シティにジョゼップ・グアルディオラがやってきた当時、守護神だったジョー・ハートをスタメンから外したように、同じくポゼッションサッカーを志向するテン・ハーグが来れば守護神の交代もあると考えられる。

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