ゴールも奪える万能MFへと進化中 セリエAでトレイラの復活劇が止まらない

今季フィオレンティーナで印象的な活躍を披露しているトレイラ photo/Getty Images

今季はすでにリーグ戦で5得点

昨季までの直近2シーズンにおいて、彼はアーセナルやアトレティコ・マドリードで苦しい時間を過ごしていた。しかし、今季久しぶりにセリエAの舞台へと帰ってきた男は、慣れ親しんだ舞台でかつての輝きを取り戻している。その男とは、昨夏アーセナルからのレンタル移籍でフィオレンティーナにやってきたウルグアイ代表MFルーカス・トレイラだ。

かつてはサンプドリアで活躍し、セリエAでも高く評価される中盤戦士として名を馳せていたトレイラ。しかし、彼のキャリアはその後ステップアップしたアーセナルで停滞することに。加入初年度こそリーグ戦34試合に出場して印象的なパフォーマンスを披露したものの、翌19-20シーズンには出番が激減。ミケル・アルテタ監督の下では出場機会がなく、昨季はレンタル先のアトレティコ・マドリードでも評価を取り戻すことができていなかった。数年前までは順風満帆なキャリアを送っていたはずが、いつしかサッカー界におけるトレイラの存在感は相当に薄くなってしまっていたと言っていい。

しかし、再起をかけて昨夏向かったセリエAにて、トレイラのキャリアには再び火がつき始めた。今季の同選手はここまでリーグ戦27試合に出場してチームの中盤を引き締める存在に。アグレッシブなスタイルで次々と相手のチャンスの芽を摘む彼は、完全に以前のレベルを取り戻した印象だ。

それどころか、現在のトレイラは以前にも増してオールラウンドな活躍が目立つようになってきた。実は今季の同選手、ここまでは中盤のプレイヤーながらリーグ戦で5ゴールを挙げているのだ。これは彼のキャリアハイとなる数字。以前のレベルを取り戻すどころか、このウルグアイ代表MFは新天地で新たな武器を手に入れている。これには驚くほかないだろう。

慣れ親しんだセリエAで復活を果たし、さらには攻撃面でも違いを作れるようになったトレイラ。フィオレンティーナで暴れる中盤戦士の進化からは今後も目が離せない。

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