ヴィニシウス対ウォーカー、ベンゼマ対R・ディアスが激突 レアルの個はシティの強固な守備を崩せる?

ベンゼマは個の力でいえばメッシ、ロナウドにも劣らない選手だ photo/Getty images

注目の一戦である

CL決勝トーナメントラウンド8の試合が終わり、レアル・マドリード対マンチェスター・シティ、ビジャレアル対リヴァプールとラウンド4が出揃った。両カード共にスペイン対イングランドの構図であり、最も盛り上がりを見せるのが、レアル対シティの一戦だろう。

レアルとしてはここまで非常に苦しい戦いだった。ラウンド16ではパリ・サンジェルマンと対戦。最終的には勝利したが、キリアン・ムバッペら強烈な個に苦戦した。続くチェルシー戦は1stレグで圧倒も、2ndレグでは逆に圧倒され、何とか1stレグでの貯金で勝ち越しを決めた。各リーグの上位クラブとの連戦の中で、次はプレミアのトップと対戦することになる。

ここではケビン・デ・ブライネらの攻撃を防ぐ守備など多くのことが重要になるが、最も大事なことはカリム・ベンゼマ、ヴィニシウス・ジュニオールからなるコンビがどこまで通用するかだ。結局のところレアルはここまでこのコンビの攻撃力を最大の武器として突破してきており、逆に通用しなければチェルシーとの2ndレグのような苦しい戦いが強いられることになる。

ヴィニシウスとしては対峙するDFがカイル・ウォーカーになる。ウォーカーはワールドクラスのサイドバックであり、特に守備力はトップレベルの中でも頭一つ抜けている。とにかくアスリート能力が高く、PSGのキリアン・ムバッペですら歯が立たなかった。が、そのウォーカーはアトレティコ・マドリード戦で負傷しており、少なくとも1stレグでは出場しない可能性があり、決めるならそこになる。

ヴィニシウスが機能不全に陥れば相対的にベンゼマの突破力も落ちることになる。今や世界最高のストライカーであるベンゼマも、ボールをボックス内に運ぶことができなければ仕事はできない。そのために自らポジションを下げ、前線にスペースを作るなどの工夫はするが、チェルシー戦ではアントニオ・リュディガーにマークされ、ゴールシーン以外ではほとんど仕事をさせてもらえなかった。また、現在負傷しているルベン・ディアスがすでに復帰しており、レアル戦には出てくるだろう。対人性能に非常に優れた選手であり、ベンゼマにとっては向かい風だ。

PSG、チェルシーを撃破したものの、次はシティと運には恵まれていないレアル。それでも、西『MARCA』ではこれを勝ち抜いてビッグイヤーを獲得すれば、長い歴史の中でも最も価値あるチャンピオンになるとしており、27日の1stレグに期待だ。

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