冨安とエメルソン、どっちが良かった? シーズン終盤で負傷者の穴を埋めるエメルソン・ロイヤル

出場機会を得ているエメルソン・ロイヤル photo/Getty Images

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アーセナルの冨安獲得は大当たりだった

今季アーセナルの右サイドバックとして大活躍を見せている冨安。しかしアーセナル移籍前の冨安は、トッテナムへ移籍することが有力とされていた。冨安本人がトッテナムへ移籍するのだと考えていたほどだ。

しかしトッテナムは冨安ではなく、バルセロナに所属していたエメルソン・ロイヤルを右サイドバックの新戦力に選んだ。そして、同様に冨安かエメルソンの獲得を狙っていたアーセナルが冨安を獲得したのであった。

シーズンが始まると、当たりを引いたのはアーセナルであることがわかった。現在は怪我で離脱しているものの、今や冨安はアーセナルのベストメンバーの1人となっている。対するトッテナムのエメルソン・ロイヤルは、不安定なパフォーマンスを指摘されることが多く、「冨安を獲っておけば」という声も多い。

しかし直近のチーム状況を考えると、トッテナムがエメルソンを選択したことは間違いだったと言い切れない。直近の3試合、エメルソンが右ウイングバックのスタメンとして出場し、負傷者の穴を埋めているのだ。それまではマット・ドハーティがスタメンとなっていた右ウイングバックのポジションだが、左ウイングバックのセルヒオ・レギロンが離脱すると、コンテ監督はドハーティを左に回し、エメルソンを右ウイングバックでスタメン起用。さらに9日のアストン・ヴィラ戦で、今度はドハーティが今シーズン絶望の怪我を負ってしまい、代わって左ウイングバックに入ったのが負傷明けのレギロン。エメルソンは引き続き右ウイングバックとしてスタメン起用された。

チャンピオンズリーグ出場権争いが大詰めとなったシーズン終盤戦。パフォーマンスがイマイチでも、負傷者の穴を埋めているエメルソンがチームに貢献していることは間違いない。対するアーセナルは冨安やキーラン・ティアニーの負傷離脱により、サイドバックのやりくりに頭を悩ませているところだ。

リーグ戦は6位アーセナルが勝ち点3差で4位トッテナムを追いかけている。サイドに負傷者が続出しているトッテナムにとって、冨安ではなくエメルソンを獲得していたことが4位確保の助けとなるかもしれない。

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