続きを見る
ベンタンクールとともにトッテナムのレギュラーを獲得
今冬、ロドリゴ・ベンタンクールとともに、ユヴェントスからトッテナムへと移籍したデヤン・クルゼフスキ。加入後の12試合で3ゴール6アシストをマークし、早くもチームに欠かせない存在となっている。
トッテナムのクルゼフスキ獲得は、今となってはリヴァプールのルイス・ディアス以上の補強だとも言われている。英『sky sports』によれば、トッテナムはもともとディアスの獲得を狙っていたものの、リヴァプールへの移籍を先に決められてしまった。その3日後にユヴェントスからクルゼフスキがやって来ることが決まったという。
リヴァプールのルイス・ディアスはここまで、カップ戦も含め16試合3ゴールを記録。アフリカ・ネイションズカップで抜けたマネやサラー、負傷離脱したフィルミーノやジョタの穴を埋めるなど、すぐさまリヴァプールの攻撃陣に欠かせない存在となった。
結果的には、トッテナムのクルゼフスキもリヴァプールのディアスも、どちらも“当たり補強”だったが、トッテナムにはクルゼフスキの方が合っていたのではないだろうか。ディアス以上にアシストの数字も残せるクルゼフスキは、ハリー・ケインとソン・フンミンという2大スコアラーを活かす意味でも適任だったと言える。
年齢面で言えば、ディアスよりクルゼフスキの方が若いこともプラスだ。ディアスが25歳なのに対し、クルゼフスキは今月25日に誕生日を迎える21歳。ディアスも十分若いが、日本的な見方をすればディアスはクルゼフスキの4学年上。ワールドカップ1大会分以上の差は大きいだろう。クルゼフスキは買取オプション付きのローン移籍であるものの、現状ではディアス以上に長期の活躍が見込める。トッテナムが買取オプションを行使する可能性も高い。そしてなにより、21歳にしてプレミアリーグでここまで活躍できる選手はそうそういない。
シーズン前半を過ごしたユヴェントスでは、20試合に出場し1ゴール3アシスト。うち先発出場はわずか5回とアッレグリ監督の信頼を掴みきれなかったクルゼフスキ。しかしトッテナムでは、初スタメンで1ゴール1アシストを飾ったマンチェスター・シティ戦以来、コンテ監督から重用されている。まだリヴァプールやアーセナルといった強豪との試合も控えているトッテナムにとって、クルゼフスキには大舞台での活躍も期待だ。