ムバッペ並の得点力を持つ多彩なFW カマヴィンガらを育成したレンヌが保有するNEXTスター

レンヌで躍動するマルタン・テリエ photo/Getty images

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ここまで19ゴールを記録している

21-22シーズンのリーグ・アンはパリ・サンジェルマンが首位を独走しているが、2位以下は勝ち点差の少ない混戦になっている。2位マルセイユから6位モナコまでの勝ち点差が6ポイントと少なく、残りの6試合で順位の変動は考えられる。

そんなリーグ・アンで今季好調を維持しているのがスタッド・レンヌだ。19-20シーズンには3位と奮闘したが、それ以外では8位や9位などトップハーフには残るが上位争いには食い込まないイメージだった。しかし昨季は6位でのフィニッシュと、ここ数年チームのクオリティが高まっている。

その主な要因として考えられるのは、確かなスカウト力と育成の上手さだ。近年ではウスマン・デンベレをボルシア・ドルトムントへ、ハフィーニャをリーズ・ユナイテッドへ、エドゥアルド・カマヴィンガをレアル・マドリードへ売却している。彼らは主力として活躍してチームに貢献し、さらに多額の移籍金をチームに置いて行っている。

今季もデンベレ的存在の選手がチームをけん引しており、リーグ・アンで3位につけている。それがFWマルタン・テリエ(25)だ。

リールの下部組織で育ち、リヨンを経由してレンヌにやってきたテリエ。昨季は加入初年度ながら9ゴール7アシストと躍動。すると、今季はここまで19ゴールと得点面で大きく開花しており、得点ランキングではキリアン・ムバッペの21ゴールに続く2位の数字である。

レンヌでは[4-2-3-1]や[4-3-3]の左サイドで起用されることが多いテリエ。以前まではスピードのあるサイドアタッカーというイメージの選手だったが、ボックス内に侵入することが増え、得点量産につながっている。また、ミドルレンジからの正確なシュートやゴール前への飛び出しと得点を奪うバリエーションが豊富な選手であり、今の結果も納得できる能力の高さを持っている。

英『football.london』ではアーセナルが、英『manchester evening news』ではマンチェスター・ユナイテッドが、英『liverpool echo』ではリヴァプールがテリエの獲得を目指しているとそれぞれ報じている。どのクラブも可能性としては高そうだが、サイドアタッカーとスコアラー両方が不足しているのはアーセナルだ。ニコラ・ペペの去就は依然不透明であり、売却となればテリエに動く選択肢もあるだろう。報道では攻撃に加え、守備でも献身性を発揮するタイプであると語られており、非常に現代的なFWである。

近年では毎年のように逸材を輩出しているレンヌ。今夏の移籍市場ではカマヴィンガを放出しており、来夏はテリエがチームを離れることになるのだろうか。

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