ラカゼットの後釜に狙う昨季“30ゴール越え”のストライカー 昇格組ブレントフォードで成熟する万能FW

ブレントフォードで活躍するイヴァン・トニー photo/Getty images

アーセナルは誰を獲得するのか

開幕から3連敗も、そこから夏の大型補強で好調を維持。しかし、シーズン終盤にきて選手層の薄さを露呈し、連敗。今季のアーセナルはジェットコースターのように好不調の波が激しい。

そんなアーセナルだが、来夏にやるべきことは選手層を厚くすることだ。特にトーマス・パルティの務める中盤とアレクサンドル・ラカゼットが務める前線は層が薄い。ここで重点的に補強すればCL出場も現実的となる。

しかし、そのラカゼットとの契約延長は難しいかもしれない。英『90min』によると、「私は多くのクラブと話し合っている。ヨーロッパでプレイしたい。チャンピオンズリーグでプレイしてからずいぶん時間が経ってしまった」と話しており、今季でクラブを離れCLに出場できるチームに移籍したいと考えているようだ。

そうなればセンターフォワードの枠が空くことになる。若手にはエディ・エンケティアがいるが、サウサンプトン戦のパフォーマンスを見ていると少し厳しいように感じる。

英『football.london』でもストライカー獲得の重要性を取り上げており、ベンフィカのダルウィン・ヌニェスやリールのジョナサン・テイビッド、ナポリのヴィクター・オシムヘン、レヴァークーゼンのパトリック・シックが獲得候補として挙がっているが、同紙ではブレントフォードのイヴァン・トニーがいいのではないかと話している。

昨季イングランドの実質2部であるチャンピオンシップでリーグ戦31ゴールを決め、今季からプレミアリーグでプレイしているブレントフォードのトニー。シーズン序盤は慣れないプレミアということで苦戦したが、クリスティアン・エリクセンがチームに加入してからは得点を量産。12ゴール4アシストを記録し、チームを11位に導いている。同じく昇格組のワトフォードとノリッジは降格圏内に沈んでおり、トニーの活躍は評価すべきだ。

トニーは多くの局面で輝くことができる万能性のあるFWだ。最前線で起点作りもでき、少し降りてゲームメイクに加わることもできる。ブレントフォードではトニーがおりてブライアン・ムベウモがボックス内に侵入する形が鉄板で非常に強力である。キーパス37本、枠内シュート数27本はどちらもチームトップの数字であり、信頼できるスタッツも残している。26歳と若手ではないが、頼れる攻撃の柱として迎え入れるには最適なストライカーか。

来季のCL出場権獲得問わず、必要となるストライカー。具体的な移籍金の報道はないが、人気銘柄であるヌニェスらより安く獲得できることは間違いない(データは『SofaScore』より)。

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