優秀な選手であるのは間違いないが…… インテルにコスティッチは必要なのか

インテルが獲得に向かっているとの報道もあるコスティッチだが…… photo/Getty Images

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左WBに人材が集中してしまう

はたして、彼は来季のインテルに本当に必要な人材なのだろうか。備えている能力は申し分ないだろう。しかし、現状におけるネッラズーリのスカッドを見てみれば、このレフティーはどうしても確保したい人材ではないのかもしれない。

その選手とは、フランクフルトに所属するMFフィリップ・コスティッチだ。伊『calciomercato』によると、インテルは今夏の移籍市場における同選手の確保に迫っているとのこと。予想される移籍金は1500万ユーロと現地では報じられている状況だ。

今季はフランクフルトで公式戦36試合に出場して、7ゴール13アシストという成績を残している同選手。左ウイングバックとしては規格外の攻撃性能を備えていると言ってよく、加入となればインテルにとっては非常に心強い存在となることは間違いない。
だが、今のインテルにコスティッチは不要か。現在、インテルはイヴァン・ペリシッチやロビン・ゴセンスという優秀な左WBを複数抱えている状況。両名とも優れた攻撃面での貢献が光るプレイヤーだけに、そこへさらにコスティッチを加える必要性は薄いと言わざるを得ないだろう。加えて、ペリシッチは現在インテルとの契約延長交渉が進行中で、ゴセンスも今冬アタランタから獲得してきたばかりの選手。現有戦力で来季以降も十分に戦えることを考えれば、新たな選手を獲得して左WBに人材を偏らせる意味はないはずだ。

優秀な選手であることは間違いないものの、今のインテルに必要な選手かと言われればそうではない印象も強いコスティッチ。彼を獲得するのであれば、最前線やMFマルセロ・ブロゾビッチの代役候補の獲得など他に補強を優先すべきポジションがあるはずだが、はたして。

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