堅守ミランのゲームプランを打ち砕いたラウタロの華麗な先制ボレー 全3ゴールでインテルがミランを圧倒

重要な先制ゴールを挙げたラウタロ photo/Getty Images

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カップ戦の決勝行きをかけた一戦

現地時間19日、コッパ・イタリア準決勝の試合が行われ、リーグ戦で首位を走るミランと2位のインテルが対戦。スクデットの行方も占うビッグマッチとなった。

ミランのホームで行われた1stレグはスコアレスドローに終わっていた。今回の2ndレグはアウェイゴール数を稼げるミランがやや有利と見られた。しかしミランはゴールを奪いにいくのではなく、ボランチを主戦場とするフランク・ケシエをトップ下で起用する守備的な布陣を採用。インテルの攻守の要、マルセロ・ブロゾビッチを封じる策に出た。

さらに、右サイドも先日のジェノア戦でゴールを決めているジュニオール・メシアスではなく、より走れるアレクシス・サレマーカーズを選択。攻撃の大部分を左のラファエル・レオンと1トップのオリヴィエ・ジルーに頼る形となった。

ところが、ミランの目論見は試合開始早々に崩れてしまった。前半4分にラウタロ・マルティネスが先制点をゲット。右からのクロスをボレーであわせた難易度の高いゴールだった。

このマルティネスのゴールがミランのゲームプランを完全に崩してしまった。ゴールを奪いにいかなければならなくなったが、攻撃はほぼテオ・エルナンデスとラファエル・レオンによる左サイドからの仕掛けのみ。ただでさえ普段から左サイドに偏っているミランの攻撃だが、ケシエのトップ下起用により、中央からの攻撃はほぼ皆無となってしまった。

こうなるとインテルは簡単だ。ミランの左サイドにだけ注意を払い、守備を固め、カウンターで効果的にミランゴールへと迫った。案の定カウンターからホアキン・コレアが前線でパスを受け、ディフェンスラインの裏に飛び出したラウタロ・マルティネスへスルーパス。ループシュートで2点目をゲットした。

2点のビハインドを取り返すため、後半はトップ下にブラヒム・ディアス、右サイドにジュニオール・メシアスを投入したミラン。しかし後半37分にはケシエの監視がなくなったブロゾビッチが前線に飛び出し、ゴセンスのゴールをアシスト。ミランは0-3の完敗を喫した。改めて先制点の重要さが感じられる一戦となった。

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