CLグループ全勝の大快進撃から一転…… 国内カップも落としたアヤックスの今季は“失敗”か

前半戦のアヤックスは止められなかったが…… photo/Getty Images

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今季のアヤックスにかかる期待が大きかっただけに……

現在アヤックスを指揮するエリック・テン・ハーグは世界的に高い評価を得ており、来季からはマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任するのではないかと話題になっている。

アヤックスでは2017年より指揮を執り、通算成績は210試合こなして156勝25分29敗と圧倒的。得失点の内訳も580得点180失点と文句のつけようがない。5大リーグで見てみたい指揮官だ。

ただ、今季後半戦はやや残念な戦いになってしまった。前半戦まではリーグ戦でもゴールを量産して首位を快走し、チャンピオンズリーグでもグループステージを全勝で突破。2018-19シーズンにはフレンキー・デ・ヨングやマタイス・デ・リフトらを擁してチャンピオンズリーグ・ベスト4の成績を残したが、今季のチームにはそれを超える可能性があるとまで言われていた。
しかし、年明け以降はペースが落ちてしまった。チャンピオンズリーグ・ベスト16では確実に勝てるかと思われたベンフィカに敗れてしまい、これもゲームを支配していただけにもったいない敗北劇だった。

そして今月18日、アヤックスは国内カップ戦となるKNVB杯・決勝でPSVと対戦し、1-2で敗れてしまった。PSVは長年のライバルではあるが、チャンピオンズリーグ決勝トーナメントに進出したことを考えてもアヤックスの方が力は上だろう。

この決勝でも60%はボールを支配していたが、思うようにPSVの守備を崩せなかった。PSVの奮闘も見事だったが、ベンフィカ戦に続いてやや残念な終わりだったのは間違いない。期待が大きかっただけに、今季の戦いを成功とは評価しづらいかもしれない。

リーグ戦では2位PSVに4ポイント差をつけて首位に立っているが、残り5試合も油断ならない。格下とはいえ、5月には5位AZ、6位フィテッセなど上位陣との戦いも控える。まさかリーグ戦まで落とすわけにはいかないが、エリック・テン・ハーグはチームをもう一度引き締められるだろうか。前半戦の圧倒ぶりもあって評価は急上昇していたが、少々苦しい後半戦となってしまった。

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