来季こそ絶対王者バイエルンを崩せる? ズーレ&シュロッターベック揃えばドルトムントにチャンスあり

フライブルクからのステップアップが噂されるシュロッターベック photo/Getty Images

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バイエルンも盤石ではない

ここまで勝ち点72を稼いでいるバイエルンは、前人未到のブンデスリーガ10連覇に王手をかけている。2位ドルトムントとは9ポイントの差がついており、やはり今季もバイエルンは強い。

では、来季はどうだろうか。カギはドルトムントのディフェンス改善だ。

ドルトムントはすでにバイエルンからDFニクラス・ズーレを引き抜いており、来季より合流する。そこに加えて、独『Bild』は今季ブンデスリーガで評価を順調に上げているフライブルク所属のドイツ代表DFニコ・シュロッターベック(22)の獲得に近づいていると伝えている。この2人が最終ラインに揃うとなれば、来季のドルトムントはかなり面白い。
シュロッターベックにはバイエルンも目をつけており、逃したとなれば痛い。ここ最近の市場にてバイエルンはDFダビド・アラバ、ジェローム・ボアテングを手放しており、今季もそのダメージは感じられた。そこからさらにズーレが抜け、シュロッターベックまでライバルのドルトムントに渡るとなれば危険だ。

今後の補強次第だが、ダヨ・ウパメカノ、リュカ・エルナンデス、バンジャマン・パヴァールら現守備陣はまだ完成していない。不安は残っており、バイエルンにとって守備の改善は来季への大きな課題だ。ここがスムーズに進まなければ、11連覇は危ういかもしれない。

ドルトムントの方もFWアーリング・ハーランドの去就など気になる点はあるが、ひとまず守備だ。今季ここまでリーグ戦では43失点を喫しており、さすがに多すぎる。首位のバイエルンが29失点に抑えていることを考えると、やはり優勝を狙うなら20点台には抑えたい。ズーレ、シュロッターベックでそれが実現できるなら、バイエルンにチャレンジする最低限のベースは整うのではないか。

攻撃の方はハーランドが退団する場合は、高額になるであろう売却益で代役もきっちり確保したい。さらに昨夏加わってリーグ戦5得点に留まっている23歳のオランダ代表FWドニエル・マレンの奮起にも期待したいところで、前線の新戦力と守備が噛み合えばバイエルン崩しもあり得る。

バイエルンが以前ほど盤石でないのは明らかで、今夏の市場はブンデスリーガの流れを大きく変えるものとなるかもしれない。

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