来季ジョルジーニョの姿はない? ギャラガーら含めた中盤の一新を目指すチェルシーの“未来予想図”

レンタルで成長したコナー・ギャラガーがトップチームで自身の価値を示す時が来た photo/Getty images

新オーナーが決まれば一気に話は進むことになるか

依然決まらないチェルシーの新オーナー。有力候補とされていたシカゴ・カブスのオーナーを務めるリケッツ家は買収に前向きな姿勢を見せていたが、先日撤退したと明らかにした。それでも、チェルシーの買収を考える億万長者は多く、英『The Athletic』によればロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーを務めるトッド・ボーリー氏、英国人実業家マーティン・ブロートン氏、ボストン・セルティックスの共同オーナーであるスティーブン・パリューカ氏の3人に絞られたと報じている。チェルシーは新オーナーの就任には楽観的な姿勢を見せているといわれており、英国政府とプレミアリーグの承認を得て5月に買収を完了させる予定だという。

これが現実的なものであれば、チェルシーとしては来夏の移籍市場で過去と同様に動くことができる。その中で英『90min』では中盤を一新する必要があると主張しており、大きな入れ替えを予想している。

放出候補となっている主力はジョルジーニョ、ルベン・ロフタス・チークの2人だ。ジョルジーニョは放出されるほどパフォーマンスが良くないわけではないが、30歳という年齢、そして2023年でも契約が切れるためだろう。ラツィオをはじめユヴェントスやミランとイタリア勢からの関心が強く、今季限りでチームを離れることになるかもしれない。

ロフタス・チークは安定感のなさが放出候補になってしまっているのか。チェルシーでは珍しい大柄のMFであり、クリスタル・パレス戦ではゴールを決め期待させてくれるポテンシャルは持っているが、こちらもラツィオをはじめイタリア方面からの関心が高くなっている。

彼らに代わってチームに入ってくる選手としてオーレリアン・チュアメニ、デクラン・ライス、コナー・ギャラガーの3人が挙げられている。

この中であればギャラガーは最も高い確率で来季チームに加わるだろう。チェルシーが保有している選手で、今季クリスタル・パレスにレンタルに出されている。よほどのことが起こらない限りは来シーズン青いユニフォームに袖を通すことになる。運動量とインテリジェンス、得点力を備えた選手であり、中盤の若返りを一気に進めることができる。

チュアメニ、ライスの両取りの可能性は低いといえるが、どちらかを獲得することはありうる。可能性でいえばチュアメニが高いか。ライスも以前から獲得の噂が多い選手だが、移籍金が1億ポンド(日本円にして約167億円)を超えることが予想されており、マンチェスター・ユナイテッドは復権のために満額を出すとの話がある。そうなればさすがのチェルシーでも苦しい。チュアメニもレアル・マドリードやマンチェスター・シティなど争奪戦のライバルが多いが、ユナイテッドとのレースに参加するよりは現実的か。

プレミアで首位を走るシティ、リヴァプールに追いつくためにも、来夏の補強は必須となるチェルシー。特にチームを支える中盤の一新は重要であり、今後の動向に注目だ。

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