赤い悪魔復活を支えるのは179cmのCB? テン・ハーグのもとで躍動する2つのポジションで輝く男

アヤックスで輝くユリエン・ティンバー photo/Getty images

獲得となるか

直近のリヴァプール戦では0-4と大敗を喫したマンチェスター・ユナイテッド。非常に苦しい90分間であり、プレミアのトップ層との差を感じるゲームとなった。

今後に向けての補強ポジションは複数あるのだが、センターバックの獲得は必須か。現状ではラファエル・ヴァランくらいしか頼れるCBがおらず、そのヴァランもシーズンを通してフル稼働するのは難しい。

英『BBC』によると、今夏のターゲットはアヤックスのユリエン・ティンバーだといわれている。ユナイテッドの新監督となったエリック・テン・ハーグの教え子であり、両取りの可能性もあるか。

アヤックスの下部組織で育ち、2020年からトップチームでプレイするティンバー。20歳と非常に若い選手だが、すでにアヤックスでは70試合に出場しており、4ゴール1アシストを記録。オランダ代表でもすでにデビューしており、代表キャップは6を数える。

CBとしての彼は現代的なプレイヤーとして知られている。ビルドアップではパスやドリブルでボールを前進させ、攻撃に厚みを加える。守備では179cmとサイズのなさは気になるが、スピードを生かした対人性能の高さや判断力を武器に攻撃を跳ね返している。それがオランダからイングランドに舞台を変えた際にどこまで通用するのかは未知数だが、今季アヤックスで残すタックル数チームトップの61回、地上戦でのデュエル勝利数チーム2位の110回の守備スタッツはティンバーの能力を評価するうえで重要なものである。

英『planet football』ではテン・ハーグがユナイテッドの指揮官になった場合、ティンバーを獲得することが復権の近道であると主張している。その根拠は前述した能力の高さに加え、右サイドバックでもプレイできるユーティリティ性の高さにある。今のユナイテッドの右SBはアーロン・ワン・ビサカとディオゴ・ダロトがいるが、どちらもトップレベルにはない。ワン・ビサカは守備対応だけなら評価されるプレイヤーだが、ボールを前進させることを得意としていない。ティンバーであれば守備を安定させながらパスを供給し、攻撃に厚みを持たせることができる。もちろん、CBでのパフォーマンスも高く、ティンバーだけで2つのポジションを補うことができる。

まず守備陣を構築しなおす必要があるユナイテッド。そこでCBと右SBの2つのポジションをカバーできるティンバーは優秀であり、赤い悪魔復活を支えてくれる守備者としてチームに迎え入れるべきだ(データは『SofaScore』より)。

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