英紙は12人の退団を予想? 来夏1億2000万ポンドを使えるとされるマンチェスター・ユナイテッド復権への道

ラルフ・ラングニックと新監督に決まったエリック・テン・ハーグが今後の補強を決めていく photo/Getty images

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テン・ハーグの就任が発表された

マンチェスター・ユナイテッドは、エリック・テン・ハーグ監督が来季からチームを指揮することになると発表した。2025年までの契約であり、「マンチェスター・ユナイテッドの監督に任命されたことは大変光栄なことであり、これからの挑戦に大きな興奮を覚えています」と公式サイトに新監督の今後の抱負がつづられている。

これでユナイテッド復権の準備は整った。英メディアはさっそく今後の人員整理や来夏の移籍の話を展開しており、盛り上がりを見せている。

そんななか、英『90min』では人員整理についての予想を出している。そこで放出候補とされているのは、ディーン・ヘンダーソン、エリック・バイリー、フィル・ジョーンズ、アクセル・トゥアンゼベ、アレックス・テレス、ポール・ポグバ、ネマニャ・マティッチ、アンドレアス・ペレイラ、ジェシー・リンガード、アントニー・マルシャル、クリスティアーノ・ロナウド、エディソン・カバーニの計12人を売却するべきだと話している。概ね的を射ているといえるが、ヘンダーソンを売らずダビド・デ・ヘアと守護神争いをさせるのも面白い。

最終ラインで補強候補に挙がっているのは、アヤックスのユリエン・ティンバーだ。バイリー、ジョーンズの抜けたセンターバックの選手層を厚くし、さらに右サイドバックでもプレイできる。英紙ではアーロン・ワン・ビサカとディオゴ・ダロトをキープしろと主張しているが、現時点では物足りない。ティンバー以外にもノリッジのマックス・アーロンズやビジャレアルのパウ・トーレスが獲得候補に挙がっている。

中盤には軸となれる実力者が欲しい。スコット・マクトミネイ、フレッジ共に素晴らしい選手だが、頼れる相方の存在で最大限の実力が発揮されるタイプだ。候補としてはウェストハムのデクラン・ライス、ウルブズのルベン・ネベス、リーズのカルヴィン・フィリップスだ。無制限にお金を使えるのならライス一択だが、多くの選手が入れ替わると予想される来夏の移籍市場で一人の選手に1億ポンド以上を使うのは難しい。であれば、フィリップスを獲得すべきか。今季は怪我に悩まされたが、EURO2020では中盤としてライスと共にイングランドを準優勝に導いた。展開力、守備力両方でトップクラスの実力を持っており、迎え入れるべき逸材である。

ロナウド、カバーニが放出濃厚のセンターフォワードはベンフィカのダルウィン・ヌニェスがリストアップされている。5大リーグ外の選手ではあるが、CLラウンド8ではリヴァプール相手にアリソン・ベッカーから2戦合計で2ゴールを奪っている。今のアリソンから2ゴールを奪える実力のあるストライカーはなかなかおらず、サイドでも起用できるユーティリティ性を考えれば欲しい人材だ。前線であればアヤックスのアントニーやライプツィヒのクリストファー・エンクンクが噂されているが、最前線に張れるタイプではない。

英『Daily Mail』によると来夏に1億2000万ポンド(日本円にして約198億円)の予算があると報じられたユナイテッド。前述した選手売却でさらに大きな数字になる可能性もあり、今後どのようにクラブを復権させるのか非常に楽しみである。

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