もう“期待の若手”ではない バイエルンでさらなる飛躍を遂げたムシアラの恐ろしさ

ドルトムント戦でも途中出場からゴールを挙げたムシアラ photo/Getty Images

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優勝かかった大一番でも普段通り持ち味を発揮

まだティーンエイジャーということが恐ろしい。近年、ドイツ・ブンデスリーガでは数多くの才能ある若手が頭角を現しているが、そのなかでも異次元の成長速度を誇っている19歳がいる。

その選手とは、バイエルン・ミュンヘンに所属するドイツ代表MFジャマール・ムシアラだ。2020年6月に17歳でデビューを果たしたばかりの同選手だが、それからわずか2年弱で彼は押しも押されもせぬバイエルンの主力に定着したと言っていいだろう。今季ここまでの公式戦出場は38試合となっており、トラブルさえなければほとんどのゲームで彼に出番は回ってくる。

加えて、その成長ぶりは現地時間23日に行われたブンデスリーガ第31節のドルトムント戦でも見て取れた。この試合はチームのリーグ10連覇がかかる重要な試合だったものの、63分から途中出場を果たした同選手はこの大一番で躍動。なかでも印象的だったのは83分に奪ったゴールで、彼は果敢なドリブルを駆使しながら独力でチャンスを演出したのだ。そのクオリティの高さもさることながら、優勝のかかった大一番でも積極的に自分の持ち味を出せることに彼の成長を感じたファンも多かったのではないだろうか。
かねてより怪物級のタレントと評判だったが、今季は“期待の若手”ではなく“優勝チームの主力”として終始振る舞うことができているムシアラ。そのプレイぶりには風格さえ漂ってきた印象で、独『Spox』も「まるでベテランのような落ち着きの持ち主」と賛辞を送っている。以前までの粗削りな部分もかなり改善され、2021-22シーズンにさらなる成長を遂げたバイエルンの逸材MF。そんなムシアラが今後どこまでスケールの大きな選手となっていくは楽しみだ。

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