コンテとはインテル時代に仕事をしている
ニューカッスル相手に5-0、アストン・ヴィラ相手に4-0とハマれば攻撃が機能し、大量得点を期待できるトッテナム。しかし、直近の2ゲームはブライトンに0-1、ブレントフォードに0-0と勝ち点を落としてしまっている。
この現状を打破するのに最も有効なのは移籍市場での選手獲得であり、英『The Times』によれば控えとなるGK、DF2枚、中盤1枚、新たなFWの計5選手の獲得をアントニオ・コンテ監督はチームに求めているという。
そこで中盤の獲得候補として挙がっているのが、ブレントフォードのMFクリスティアン・エリクセンである。デンマーク代表MFは2013年から2020年までスパーズに在籍しており、中盤からパスでハリー・ケインやソン・フンミンら強力な攻撃陣を操っていた。インテル時代にはコンテ監督と仕事をしており、クラブ、監督両方に馴染みがある。ブレントフォードとの契約は今季までであり、フリーで獲得できる点も財政に優しい。
中盤の創造性を与えてくれる存在としてスパーズはエリクセンを獲得すべきだ。現状はロドリゴ・ベンタンクール、オリヴァー・スキップ、ピエール・エミール・ホイビュルク、ハリー・ウィンクスの4人が主力だが、ウィンクスはここ最近全く使われておらず、コンテに戦力と考えられていない可能性は高い。中盤の枠にエリクセンが収まることは十分に考えられる。
英『The Athletic』では「エリクセンはスパーズに復帰すべきなのか」という特集を組んでおり、30歳という年齢で新たに獲得するのはリスクになりかねないが、創造性は唯一無二であり、獲得しても大きなメリットが得られると主張している。
確かに年齢は気になるポイントだが、創造性は今スパーズに欠けているものの一つだ。中盤に新しく入ったベンタンクールも素晴らしい選手だが、エリクセンのような魔法使いタイプではなく堅実な中盤である。そのため、ケインが降りてゲームメイク、チャンスメイクに加わることが多く、エリクセンが入ればケインが降りる回数は減り、ストライカーに専念することができる。これができれば得点力不足は問題にならないはずだ。また、英紙では現在の[3-4-3]ではなく、エリクセンをトップ下に配置する[3-4-1-2]も考えており、ポジションで困ることはないか。
ブレントフォードでは復帰後、1ゴール2アシストと再びプレミアを舞台に躍動しているエリクセン。スパーズをはじめマンチェスター・ユナイテッドも興味を示しているとの話もあり、今後の彼の選択に期待だ。