ハーランド売却はドルトムントの“チャンス”になるか 絶対王者バイエルン崩しへ勝負の夏

今夏の退団が噂されるハーランド photo/Getty Images

今夏にバランス良く補強できれば可能性ある

今季もバイエルンにブンデスリーガのタイトルを奪われ、あと一歩届かなかったドルトムント。そのチームにとって不安材料の1つとなっているのが、FWアーリング・ハーランド退団の可能性だ。

ハーランドは今季もリーグ戦でチームトップとなる18ゴールを奪っており、21歳とは思えぬ完成度だ。ハーランドが今夏にクラブを離れるとなれば、ドルトムントの攻撃力は落ちると考えられる。

ただ、ハーランドの売却益を活かしてチームをバランスよく強化するチャンスと前向きに考えることもできる。すでにバイエルンからDFニクラス・ズーレの獲得は決まっており、現在もフライブルクDFニコ・シュロッターベック獲得の噂が出ている。守備は強化ポイントの1つとなっているため、この2人が揃えば大きい。

独『Bild』によると、バイエルンなどでプレイした元ドイツ代表のディートマー・ハマン氏はハーランドが抜けることでドルトムントが良くなる可能性もあると口にする。

「ハーランドは今季も多くのゲームを欠場していたし、彼が出場していた試合でも負けることがあったのを思い出すべきだ。それに私はハーランドの売却益でドルトムントがさらに良くなると信じている。ハーランド退団は他の選手にとってチャンスになる。おそらくはドニエル・マレンは開花するだろう。ハーランドの隣でゴールを奪うのは簡単ではないからね。今いる選手たちは、ハーランド退団で来季さらに良くなると思う」

ドルトムントはスカウト能力の高いクラブでもあり、ハーランドの後釜候補には目をつけているはず。それに加えて中盤、最終ラインを強化し、23歳のFWマレンの才能を引き出せれば今季以上にバランスの良いチームが出来上がるかもしれない。

来季こそバイエルンを止められるのか。長年のライバルでもあるドルトムントにとって今夏は勝負の夏と言えそうだ。

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