アーセナルを離れて見つけた輝ける場所 セリエAでパブロ・マリが躍動している

今季後半戦はウディネーゼでプレイしているマリ photo/Getty Images

今冬にウディネーゼへレンタル移籍

2020年1月からプレイしていたアーセナルにて、彼は思うような時間を過ごすことができていなかった。加入以降の2年間における公式戦出場は僅か22試合。特に今季前半戦はベンチ外となる試合も多く、若い選手が多く躍動するようになったガナーズで彼は余剰戦力になっていたと言っていい。

しかし、そんな状況にあったDFパブロ・マリ(28)はイタリアでようやく自分の輝ける場所を見つけたのか。アーセナルでは選手層の厚さから出番が回ってこなかった同選手だが、今冬向かったレンタル先のウディネーゼでは非常に重要な戦力として機能しているのだ。

ウディネーゼ移籍以降はここまでリーグ戦12試合に出場し、3バックの一角としてガッチリと定位置を掴んでいるマリ。アーセナル時代には不安定な面を垣間見せることもあった同選手だが、新天地で安定した出場機会を得ることで試合勘が戻ってきた印象が強い。192cmの長身を生かした空中戦の強さや長短織り交ぜたユニークなパスもチームの力となっており、現在の彼はウディネーゼの最終ラインに欠かせぬ存在となっていると言えよう。

加えて、そんなマリは次第に自信も取り戻してきたのか。現地時間27日に行われたフィオレンティーナ戦にて、同選手はCBながらストライカー顔負けのゴールをゲットしたのだ。12分、左サイドから自身が供給したクロスの跳ね返りを拾ったマリは、そこから積極果敢に中央へとドリブルを開始する。そのまま左からPA内に侵入すると、角度のない位置から左足を一閃。放たれたシュートは実に強烈で、ボールは相手GKの手を弾いた後にゴールネットへと突き刺さった。ビッグチャンスだったとはいえ、角度のない位置から豪快にシュートを放ったマリ。DFの選手にとっては選択しづらいプレイと言えるだけに、こうした面からも彼がウディネーゼで自信を取り戻していることは窺えるだろう。

ガナーズでは苦しい時間を送ったものの、マリはようやく自分が輝ける場所を見つけ出したのか。イタリアで躍動するスペイン人DF。今後もその活躍からは目が離せない。

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