23歳から29歳まで“全盛期”の6年間 タイトル少なきポグバのマンU復帰は正解だったのか

まだプレミアを制覇できていないポグバ photo/Getty Images

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クラブでは起用法が定まらないところも

ユヴェントスで大きく成長し、マンチェスター・ユナイテッドに戻ってきたMFポール・ポグバ。2度目のマンチェスター生活も6年目を時を迎えているが、この6年をどう評価すべきだろうか。

年齢的には、ポグバは23歳から現在の29歳までマンUで過ごしたことになるが、理想的な6年とは言えないだろう。チームは頻繁に指揮官が代わり、ポグバの才能をどう引き出すのか一貫性に欠けていたところがある。

フランス代表では2018年のワールドカップ・ロシア大会制覇を経験したが、マンUではEFL杯、ヨーロッパリーグといったタイトルに留まる。メインとなるプレミアリーグ、チャンピオンズリーグのタイトルは獲得できていないままだ。
今夏にはクラブを離れる可能性が噂されているが、英『The Guardian』はやや寂しい6年間だったと振り返る。現代はサッカー選手の選手生命も延びているが、23歳から29歳といえば選手として一番良い時期とも言える。特にポグバの場合は23歳の段階でMFとして完成に近い状態にあり、ワールドクラスの評価を得ていた選手だ。それだけにこの6年間で思うようにタイトルを獲得できなかったのは残念だ。

もちろんポグバも怪我をしていた時期があり、すべてチームに責任があるわけではない。しかし、相次ぐ指揮官交代の影響もあってマンUのチームスタイルが迷走したのも事実だ。ポグバの場合はダブルボランチの一角か、インサイドハーフかなどベストポジションで議論が分かれることもあり、フランス代表のようにベストフィットする時間が少なかった。

果たして30代のポグバはどんなキャリアを過ごすのか。この6年間も選手としての評価は高く、サラリーも高額なままだ。ポグバが満足するサラリーを用意できるクラブは限られており、現在はパリ・サンジェルマン行きが噂されている。

パリも今季はチャンピオンズリーグ・ベスト16で敗れるなど、どこかスタイルの定まらないチームではある。指揮官の交代が頻発しているところも気になるが、ポグバがチャンピオンズリーグのタイトルを手にするときはくるのか。

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