「この数カ月で重要な選手に成長した」とクラブから大絶賛 日本代表ではブラジル戦控える万能MF・田中碧への期待感

デュセルドルフから完全移籍の契約を勝ち取った田中碧 photo/Getty images

ドイツで輝きを放っている

今夏の移籍市場で川崎フロンターレからデュッセルドルフへ期限付き移籍で加入していた田中碧。デュッセルドルフは買い取りオプションを行使し、2025年までの契約を結んだことを発表している。公式サイトでは「田中碧はこの数カ月でチームの重要な選手に成長しました。だからこそ、我々はクラブとして彼と長期契約を結ぶことを決断しました」と強化担当のクラウス・アロフス氏の田中を称賛するコメントも載せられている。

ドイツ2部ではあるが常に海外に身を置き、プレイするのは田中の成長につながることになるだろう。実際にアロフス氏が言うように目に見える形で成長している。それはプレイタイムの増加にもあらわれている。加入当初は60分など試合中盤で交代させられることが増えていたが、直近3試合ではダブルボランチとしてフルタイム出場を果たしている。評価も高くハンザ・ロストック戦では1ゴール1アシストを記録してチームに勝利に大きく貢献している。チーム内でのスタッツも良いものを記録しており、タックル数36回はチームで3番目、パス成功数774本はチームで4番目である。プレイタイムは最も多い選手と比べ1000分ほど差はあるが、この数字を残せているということはシーズンスタート時からデュセルドルフにいる来季はより数字を伸ばせると期待しても良さそうだ。

日本代表ではパラグアイ代表、ブラジル代表、ガーナ代表との親善試合が決まった。特にブラジル戦は日本の武器である田中、守田英正、遠藤航からなる中盤がどこまで戦えるのかは注目ポイントだ。アジア最終予選では田中のスタミナ、守備力、狭いエリアでの打開力が光っていたが、ブラジル代表相手にも同じ強度でプレイできれば、頼もしい武器となる。

ドイツに渡り順調にプレイタイムを伸ばしている田中碧。23歳ながらすでに頼れる中盤のハードワーカーであり、これからの成長に期待だ(データは『SofaScore』より)。

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