開幕頃は誰にも止められなかったが…… 終盤戦で悩めるリヴァプールFWが相棒とのコンビで復調

得点ランク首位をキープしている photo/Getty Images

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前半戦は15ゴールを決めたサラー

今季の前半戦は過去一番といってもいいキレの良さを見せ、モハメド・サラーはゴールを量産していた。第7節のマンチェスター・シティ戦では、彼の状態の状態を示すようなスーパーゴールを決めており、自身のプレミアでのシーズン得点記録を塗り替えるのではないかと期待されていた。

しかし今シーズンはアフリカネイションズカップや、ワールドカップのアフリカ予選など代表での試合も多く、エジプト代表はどちらも悔し涙で大会を終えた。プレミアのトップスコアラーも、その影響は受けており1月以降にゴール数が激減。12月までにプレミアで15ゴール決めていたサラーだが、1月からの4ヵ月では7ゴールまで減っており、1対1をはずしてしまうシーンも増えていた。

そんななかでユルゲン・クロップ監督は、1月に補強してすぐにフィットしたルイス・ディアスを左ウイングに起用し、サディオ・マネを3トップの中央に配置する。スピードが武器の3選手が前線に並ぶことで、前線からのプレッシングやネガティブトランジションがさらに早くなり、ボールを保持して戦う相手には有効な組み合わせとなった。

加えて相棒であるマネが普段よりも近くでプレイすることで、悩めるエースの得点関与の解消にもつながっている。5シーズンをともにする両FWの阿吽の呼吸からゴールを決める場面も増えており、サラーのアシストからマネのゴールや、その逆も多い。相性のいいコンビから一気にゴールが生まれてきているのだ。指揮官の戦術的な配置転換は、悩めるエースの復活にも大きく関わっている。

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