伝説のオーウェンとも比較できる《41ゴール》 異様な勝負強さ見せるオリギ6922分の不思議

リヴァプールに欠かせぬスーパーサブのオリギ photo/Getty Images

終盤に強い伝説のスーパーサブへ

リヴァプールのセンターフォワードでは3番手、あるいは4番手となるのかもしれないが、それでもチームに欠かせない不思議な魅力を持つストライカー。それがディボック・オリギだ。

オリギがリヴァプールと契約を結んだのは2014年のことだが、主力としてプレイできた時間はほとんどない。しかし、オリギの能力はサポーターの誰もが認めている。

オリギの力には不思議なところがあり、ビッグゲームで予想外の活躍を見せてくれるのだ。

リヴァプールでオリギが決めたゴールの数は41。今季では先日のエヴァートンとのダービーマッチでも得点を記録し、昨年12月のウォルバーハンプトン戦では22分間の出場ながら後半アディショナルタイムに決勝ゴールをゲット。

2019年5月のニューカッスル戦ではこれまた途中出場から86分に決勝ゴール、2018年12月のエヴァートン戦では途中出場から後半アディショナルタイムに決勝ゴール。

チャンピオンズリーグでは優勝した2018-19シーズン準決勝のバルセロナ戦2ndレグで2得点、決勝のトッテナム戦で1得点と、とにかく重要な場面でのゴールが目立つ。不思議とボールがこぼれてくる位置にいるイメージで、持って生まれた嗅覚によるものなのだろうか。

エヴァートンとのダービーマッチにとことん強いところも興味深いポイントで、オリギにはここぞの場面で結果を出すメンタルの強さがある。

この活躍から、スペイン『Tribuna』はクラブのレジェンドであるFWマイケル・オーウェンとまで比較している。さすがにリヴァプールで158ゴールを挙げたオーウェンと重ねるのは無理があるように思えるが、オーウェンがリヴァプールでプレミアリーグやチャンピオンズリーグのタイトルを獲得できなかったのは事実だ。

オリギはそれを手にしており、しかも2018-19シーズンのチャンピオンズリーグはオリギがいなければ優勝できなかった可能性もある。そう考えると、オリギもオーウェンに負けないストライカーと言っていいか。

加入から6922分間のプレイタイムというのは少ないかもしれない。しかし、クラブ史に残るスーパーサブFWなのは間違いない。そのインパクトともたらしたトロフィーをリヴァプールのサポーターは永遠に忘れないはずだ。

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