ユーヴェの“次期10番”を背負うべきFW イタリアサッカー界の未来はキエーザにあり

ユヴェントスを背負ってほしいキエーザ photo/Getty Images

イタリア代表でもエース候補の1人

今更振り返っても遅いのは事実だが、ワールドカップ・カタール大会出場を逃したイタリア代表には1つの後悔がある。欧州予選プレイオフでユヴェントスFWフェデリコ・キエーザを欠いていたことだ。

イタリアは昨夏のEURO2020を制したが、キエーザはこの大会で一気にブレイク。大会当初はバックアッパーからのスタートだったが、大会を進める中で代表監督ロベルト・マンチーニの信頼を掴み、準々決勝からは先発を任された。

あの独特なリズムから繰り出されるドリブルには準々決勝のベルギー、準決勝のスペイン、決勝のイングランドも手を焼いており、一番ゴールの可能性を感じさせる選手だった。

しかしキエーザは今年1月に左膝前十字靭帯を損傷する大怪我を負ってしまい、3月の欧州予選プレイオフ・北マケドニア戦を欠場。イタリアはここでまさかの敗北を喫してしまった。

イタリアは次の4年間へ向けてリスタートすることになるが、キエーザは間違いなく主軸になるべき選手だ。それはイタリア代表だけでなく、ユヴェントスでも同じだ。

ユヴェントスは今夏にFWパウロ・ディバラと別れる可能性が高く、伊『Gazzetta dello Sport』はディバラの10番を受け継ぐのはキエーザがふさわしいと主張する。

ユヴェントスの10番はアレッサンドロ・デル・ピエロら偉大な選手がつけてきた伝説の番号であり、そこには大きなプレッシャーがかかる。ディバラが退団する場合はサッスオーロFWジャコモ・ラスパドーリなど新アタッカー獲得へ動くと見られているが、新入り選手にいきなり10番を託すのはハードルが高い。

現所属選手なら、イタリア人選手であることを考えてもキエーザが最善の選択か。そのプレッシャーを背負い、キエーザにはもう一段、二段上のアタッカーに成長することが期待されている。イタリアサッカー界復活へキエーザは絶対欠かせぬキーマンだ。

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