前半戦に絶好調だった頃の姿はどこへ リーグ戦で得点に絡めなくなった“NEXTベンゼマ”

ここ最近はリーグ・アンでゴールに絡めていないグイリ photo/Getty Images

今季はリーグ・アンで10G7Aの活躍も

ここ数年のリーグ・アンにおいて、ついにその能力を開花させたアタッカー。そう聞けば、人は誰を思い浮かべるだろうか。おそらく、優秀な人材の宝庫である同リーグでは何人か候補が思い浮かぶかもしれない。だが、“待望のブレイク”ということであればニースに所属するFWアミーヌ・グイリ(22)を挙げることができるだろう。

育成年代を過ごしたリヨン下部組織では、当時キリアン・ムバッペ以上に有名な存在だったと言っても過言ではないグイリ。その才能は各方面から称賛され、各世代別のフランス代表ではいずれもエースとして活躍していた選手だった。その後はやや伸び悩んだが、2020年夏に移籍したニースで彼はその才能をようやく開花させることに成功。昨季リーグ・アンで12ゴール7アシストの活躍を披露すると、今季もここまでは10ゴール7アシストの成績を収めている。

“NEXTカリム・ベンゼマ”。前線で様々な役割をこなすそのプレイスタイルから、現地では彼のことをそう呼ぶメディアも少なくない。この調子で成長を続けることができるのであれば、本当に彼はフランス代表でベンゼマの後継者となることも可能かもしれない。

しかし、そんなグイリに関してやや心配なのはここ最近の得点ペースだ。前述したように21-22シーズンのリーグ・アンではここまで10G7Aをマークしている同選手だが、そのすべてが今年1月以前に記録したもの。彼がリーグ戦で最後にゴールへ絡んだのは1月23日のFCメス戦となっており、以降の12試合では得点もアシストも生み出せない時間を過ごしている。シーズン前半戦は絶好調だったが、現在その勢いにはやや翳りが見える。

カップ戦ではコンスタントに結果を出しているものの、リーグ戦ではすっかりゴールに絡むことができなくなってしまったグイリ。はたして、彼が以前の調子を取り戻してくるのはいつになるのだろうか。再びエンジンが掛かる瞬間は長い目で待ちたいが、若きアタッカーの未来やいかに。

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