アンチェロッティ監督を「運が良いだけ」と煽るカッサーノ 見てみたかった2人の共演

チャリティマッチに出場したカッサーノ氏 photo/Getty Images

忌憚のない発言で人気もあるカッサーノ氏

先日行われたチャンピオンズリーグ、マンチェスター・シティ戦で4-3の撃ち合いを見せたレアル・マドリード。負けはしたものの、1点差でホームの2ndレグを迎えられるこの状況は悪くない。選手の負傷などによりベストからほど遠いチーム状態でありながら、決勝進出に望みを繋いだカルロ・アンチェロッティ監督の采配も称賛に値するだろう。

ところがそのアンチェロッティ監督の仕事ぶりに異を唱えている人物がいる。元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノ氏だ。

カッサーノ氏といえば、ローマやレアル・マドリード、ミラン、インテルといったビッグクラブで活躍しながらも、問題を多く引き起こすために悪童と呼ばれていたことで有名な人物だ。彼はレアルがベスト4進出を決めた直後にアンチェロッティ監督を批判。今季のレアルの戦いぶりに対して「彼は本当に運が良い」と揶揄していた。

アンチェロッティ監督はこのカッサーノ氏のコメントに対し、「私たちは皆カッサーノを知っている。私が彼に答えることは何もない」と冷静に対応。スペイン『AS』によれば、カッサーノ氏はアンチェロッティ氏のこの対応が気に食わなかったようで、Twitchチャンネル「BoboTV」にて、再び彼の強運ぶりに言及した。

「カルロ、君が持っていたのはシティ、PSG、チェルシー、そして過去の多くのチームに対する運だったんだ。あなたは素晴らしい監督だけど、毎回ベンゼマが問題を解決したり、先日のようなヴィニシウスのプレイが出たり、モドリッチの奇跡的なパスが出たりする」

チャンピオンズリーグを3度も制している名将に対して、ここまで“運が良いだけ”と食い下がる人物も珍しい。このコメントは視聴者や共演者を喜ばせるためであったり、いわゆる炎上商法と呼ばれる類のものかもしれないが、それが実際に本人にまで届き、話題になってしまうのもカッサーノがカッサーノたるゆえんだろう。

アンチェロッティ監督にとっては煩わしい存在となってしまったカッサーノ氏だが、両者にはミランに在籍していたという共通点もある。わずか1年半のすれ違いで2人の共演は叶わなかったものの、もし同じチームで戦っていたらどうなっていたのか。カッサーノ氏がアンチェロッティ監督のことを“恩師”と呼んでいた可能性もあるかもしれない。

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