“久保vsファティ”の盟友対決が実現か? ファティ復帰に目処が立ったバルセロナは残留争い中のマジョルカと

今季は怪我に悩まされたファティ photo/Getty Images

3位バルセロナはチャンピオンズリーグ出場権争いのみだ

永遠のライバル、レアル・マドリードのリーグ優勝が決まり、今シーズンのバルセロナはチャンピオンズリーグの出場権を懸けて残りのリーグ戦を戦うのみとなった。ライバル優勝の他にも、ここ最近は暗いニュースの多かったバルサだが、アンス・ファティの復帰に目処がたったという明るいニュースも流れてきた。

バルサの未来を背負って立つと期待されている19歳のファティは、今シーズンからメッシの背番号10を受け継いだものの、怪我が原因でここまで全10試合の出場に留まっている。9月のレバンテ戦で昨シーズンに負った膝の大怪我から322日ぶりとなる公式戦復帰を果たしていたのだが、今年1月のコパ・デル・レイ、アスレティック・ビルバオ戦で今度はハムストリングを負傷。復帰から約3ヵ月で再びの負傷離脱となってしまっていた。

シャビ監督はマジョルカ戦の前日会見で、ファティが数分間プレイするだろうと明かした。直近のバルセロナはカンプ・ノウで公式戦3連敗中とクラブ史上ワースト記録に並んでいる。ヨーロッパリーグでの敗退から始まり、ライバルのリーグ優勝、負傷者も多数と最悪な雰囲気のバルセロナだが、ファティの復帰がチームの調子を上向きにさせる可能性はある。

ペドリの負傷離脱以降、ここ3試合でわずか1ゴールと攻撃陣がふるわないこともバルサの不安要素だ。本来であればファティの起用には慎重になりたいところだが、少ない出場時間で今季すでに5ゴールを決めている彼の攻撃力が、勝利のために必要となってしまうこともあるだろう。

対戦相手のマジョルカは現在残留争いに巻き込まれているチームであり、死にもの狂いで勝ち点を取りに来ることが予想される。お互いヒートアップしてフィジカルコンタクトが激しい試合となる可能性もあり、そうなった場合はいくらゴールが欲しくてもファティの起用は避けてほしいところだ。

バルセロナvsマジョルカということもあって、日本人にとっては古巣相手に久保建英がどんな活躍を見せるのかというのも楽しみの1つだ。しかも久保とファティはバルサの下部組織に所属していたラ・マシア時代の盟友。両者ともに出場するならファティは左サイド、久保は右サイドの可能性が高く、マッチアップする可能性も高い。2人の対戦は久保ファン、バルセロナファンにとって見逃したくない瞬間となること必至だが、この試合では一体どんな展開が待ち受けているのだろうか。

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