10節終えて首位は鹿島アントラーズ ストライカー兼チャンスメイカーの姿を見せる鈴木優磨の日本代表入りは?

鹿島アントラーズで躍動する鈴木優磨 photo/Getty images

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まだ26歳とこれからの選手である

序盤戦は横浜F・マリノスをはじめACLのグループステージを戦う3クラブは早い段階で試合をこなしており、消化試合数が異なっていた。それも、段々解消されるようになり、4月末の第10節で全18チームの消化試合数が10に。順位表がより正確なものになった。

そこで首位に立っているのが鹿島アントラーズだ。唯一の7勝を収めているクラブで勝ち点は22ポイント。2位川崎フロンターレとは2ポイント差だが、川崎はACLの疲れもあって一気に鹿島が独走する可能性は十分にある。

そんな鹿島で躍動しているのが、FW鈴木優磨だ。今季ベルギーのシント・トロイデンから戻ってきたストライカーはここまで全10試合に出場。前線2トップの一角で上田綺世と組むことが多く、4ゴール3アシストを記録している。

21-22シーズンはシント・トロイデンで苦戦気味の鈴木だったが、鹿島復帰後は絶好調だ。ボックス内での強さは数字に表れており、ポストプレイで起点を作り、守備の献身性も持ち合わせている。非常に万能なFWであり、3-0と快勝したセレッソ大阪戦ではチャンスメイカーのようなクロスでゴールをお膳立てしている。

鈴木の強みはこの万能性だ。鹿島では2トップの一角でスタートしているが、実態は前線のフリーマンのような存在で、各局面に顔を出してサポートする。その際に求められるのがポストプレイだったり、守備であったり、ラストパスを供給するチャンスメイクであったり、と非常に豊富で鹿島では多くのタスクを一人で担っている。現状この鈴木の役割をこなせる選手は少ない。

日本代表ではなかなか縁に恵まれない選手だが、鈴木のストライカー兼チャンスメイカーというスタイルは大迫勇也の後釜にピッタリである。しかも、技術が高く、守備ができる。得点を取ることだけに特化しておらず、パスも出せるFWは多くない。Jリーグではすでに唯一無二の選手であり、6月に行われるブラジル戦をはじめとした親善試合では招集を期待したい存在だ。

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