CL決勝への分岐点はバルベルデorロドリゴの選択か シティ戦に向け悩みどころなレアルの右ウイング

ロドリゴはエスパニョール戦でもゴールを決めた photo/Getty Images

シティの1点リードで終えた準決勝1stレグ

チャンピオンズリーグのファイナル進出を目指し、マンチェスター・シティと準決勝2ndレグを戦うレアル・マドリード。

今季のレアルは前線中央にカリム・ベンゼマ、左に覚醒したヴィニシウス・ジュニオールを配置するのが定番。この2人だけでリーグ戦40ゴール20アシストを記録しており、代えのきかない存在となった。

それに対し、右ウイングには絶対的なレギュラーが存在せず、マルコ・アセンシオやフェデリコ・バルベルデ、ロドリゴ・ゴエスの3人が代わる代わる担当している。しかし最近のアセンシオはアンチェロッティ監督の信頼を掴みきれていないようで、スタメン起用される機会は減っている。直近の活躍や状態を考えればシティ戦の右ウイングはバルベルデかロドリゴの2択となるはずだ。

今季ここまでのバルベルデは大事な試合で先発出場を果たしてきた。大逆転劇を起こしたCLのパリ・サンジェルマン戦2ndレグでは出場停止のカゼミロに代わり中盤で先発出場。準々決勝チェルシー戦ではホーム戦アウェイ戦ともに右ウイングでスタートしている。先日のシティ戦1stレグでは、PSG戦2ndレグと同様にカゼミロの代役として中盤で起用された。

エスパニョール戦でカゼミロが怪我から復帰し、先発出場したことを考えると、シティ戦の中盤は恐らくモドリッチ、クロース、カゼミロの鉄板トリオが構成することになるだろう。そうするとバルベルデがスタメンで出場できるポジションは右ウイングとなる。リーグ戦ノーゴール1アシストのバルベルデにゴールへ絡む活躍を期待することはできないが、自慢の運動量やフィジカルで攻守に貢献してくれるはずだ。

一方のロドリゴはここ最近絶好調。6試合で4ゴール2アシストと波に乗っている。特筆すべきはチームにとって貴重なゴールに関与している点だ。CLのチェルシー戦2ndレグでは途中出場ながらチームにとって起死回生となるゴールを決めた。リーグ戦でもセビージャやエスパニョールを相手にレアルの優勝を左右するゴールやアシストを記録している。

さらに、CLの成績に注目すれば、ロドリゴはチームトップのベンゼマに次ぐ3ゴールを決めており、ヴィニシウスと並んでチーム2位タイのスコアラーとなっている。

シティの強力な攻撃陣を考えれば、右ウイングはバルベルデを先発起用する可能性の方が高そうだが、1stレグで背負った1点のビハインドを跳ね返すためにも、よりゴールに近いロドリゴを先発で起用する可能性もある。

はたしてアンチェロッティ監督はこのシティ戦でどういった決断を下すのか。レアル・マドリードの2冠達成に向け、右ウイングのチョイスが大きな分岐点となるかもしれない。

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