今季ミランで飛躍を遂げた超絶ドリブラー “左サイドの支配者”となったレオンの1年

今季ミランで印象的なパフォーマンスを披露しているレオン photo/Getty Images

ドリブル成功数はセリエAでダントツ

はたして、2021-22シーズンにACミランで最も大きな成長を遂げた選手といえば誰か。MFサンドロ・トナーリやDFピエール・カルルなど、人によって思い浮かべる選手はさまざまだろう。多くの選手の成長があったからこそ、現在のミランはセリエAで首位をキープすることができている。

しかし、そのなかでもやはりFWラファエル・レオン(22)の成長には目を見張るものがあったと言っていい。以前まではどこか粗削りな印象も残った同選手だが、今季の彼は誰もが認める“ミランのエース”になったと言っていい。21-22シーズンのセリエAでは31試合に出場して10ゴール5アシスト。昨季よりも明らかに決定機へ絡む機会は増えている。

そんなレオンに関して、特に磨かれた印象が残るのは得意のドリブルだ。以前までは無理にドリブルを仕掛けてボールをロストする場面も少なくなかった同選手だが、現在の彼は複数の相手に囲まれてもスルスルとその包囲網を突破してしまう。データサイト『SofaScore』によると、今季のドリブル成功数(93回)はセリエAでダントツの数字となっており、今や彼は期待の若手ドリブラーからリーグトップクラスのドリブル職人になったと言っていい。昨季通じてのドリブル成功数が40回しかなかったことを見ても、その大きな成長ぶりは窺える。

そのクオリティの高さから近頃はミランの攻撃が彼に依存してしまう面も見られるが、味方が頼りたくなるほどに素晴らしい活躍を見せているレオン。21-22シーズンはこの若者にとって転機の1年となっていることは間違いない。

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