さすがに主力引き抜かれすぎた…… メニャン、スマレも抜けた“昨季仏王者”の未来が危ない

リーグ戦では10位に沈むリール photo/Getty Images

今夏も狙われている主力がいる

準強豪クラブ、あるいは中堅クラブの宿命とも言えるが、昨季リーグ・アンを制したリールが大苦戦を強いられている。

昨季あのパリ・サンジェルマンを抑えて頂点に立ったのは見事だったが、今季は現時点で10位と早々に優勝争いから脱落した。その理由の1つは、主力流出だ。

昨夏にはGKマイク・メニャンがミラン、MFブバカリ・スマレがレスター・シティへ移籍。今冬にはFWジョナタン・イコネがフィオレンティーナへ、FWルイス・アラウホもMLSのアトランタに向かい、MFチアゴ・マイアはブラジルのフラメンゴ、左サイドバックのヘイニウドはアトレティコ・マドリードへ移籍した。

財政的な問題もあるが、選手補強の方はスムーズに進まず、今冬にギャンブル的に獲得したベテランFWハテム・ベン・アルファもそこまでヒットしていない。昨季から大幅に戦力ダウンした印象で、今季優勝争いから脱落するのも仕方がないだろう。

さらに今夏も気になることはある。ベテランのDFジョゼ・フォンテ、FWブラク・ユルマズは契約が今季限りとなっており、来夏までの契約となっているFWジョナサン・バンバやDFゼキ・チェリクも将来は分からない。

また主力ではMFレナト・サンチェス、DFスフェン・ボットマン、FWジョナサン・デイビッドらが他クラブから注目を集めている。彼らがステップアップするのも時間の問題で、こうした中堅クラブが結果を出していくには主力引き抜きに対して迅速かつ正確な動きを見せなければならない。

今季はボルドー、サンテティエンヌといったフランスの有名クラブが残留争いに巻き込まれており、英『The Guardian』はリールも来季以降は危険があると警告する。今夏に上手く補強したいところだが、昨季王者は持ちこたえられるか。

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