シティ敗退の決定打となったロドリゴ、カマヴィンガの存在 ベルナベウで“奇跡”を起こした2人のヤングスター

素晴らしい活躍を見せたロドリゴとカマヴィンガ photo/Getty images

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途中投入で確実に仕事をした

再びレアル・マドリードのホームスタジアムであるサンティアゴ・ベルナベウで奇跡が起きた。5日に行われたレアル対マンチェスター・シティのCLラウンド4、2ndレグは3-1とレアルが逆転勝利を収め、2戦合計6-5となってリヴァプールの待つファイナルへ進出を決めた。

90分のロドリゴのゴール以降は勢いに乗ったレアルだが、それまでの89分間はそれほど良いゲームではなかった。攻撃面ではカリム・ベンゼマ、ヴィニシウス・ジュニオールが沈黙。守備陣特にティボー・クルトワの好セーブがあって試合は0-0で均衡が保たれていたが、リヤド・マフレズのゴールで失点を喫してしまう。これで3-5と勝利には3点必要となり、時間はそれほど残されていなかった。

ここで奮起したのが、途中交代からピッチに立った若手だ。まず、2ゴールを決め再びヒーローとなったロドリゴである。この試合初の枠内シュートでゴールを決めるとその1分後には再びゴールをゲット。2分間で2試合分のビハインドをここで返した。
得点こそなかったが、エドゥアルド・カマヴィンガの活躍は素晴らしかった。ルカ・モドリッチと交代でピッチに入ると攻守で躍動。正確なパス、推進力のあるドリブル、ボール奪取能力とどれも高水準なものを持った19歳はクロスからロドリゴの1ゴール目を演出。延長に入ると自陣から敵陣のボックス付近にまで迫る長いドリブルでボールを運び、その流れから決定的となるカリム・ベンゼマのPKが与えられた。シティの選手が疲れていたということもあるが、カマヴィンガのドリブルは速く、近くにいたロドリも触れることさえ難しかった。これが19歳というのが驚きであり、モドリッチ、カゼミロ、トニ・クロースと高齢化の目立つ中盤3枚を支えられる若手が台頭してきた。

難しいとされる途中交代でピッチに入ったロドリゴ、カマヴィンガの若手2人。両者ともに勢いのある選手で、決勝のリヴァプール戦でも素晴らしい活躍を見せてくれるだろう。

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