ベルフワイン、ジャスティン、マレン…… オランダ離れた若手FWたちが伸び悩む不思議

トッテナムでは出番が増えないベルフワイン photo/Getty Images

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欧州5大リーグへステップアップしたものの……

オランダ・エールディヴィジは育成力に定評があり、アヤックスやPSV、AZやフェイエノールトで経験を積んだ者を中心にオランダ人選手は続々と欧州5大リーグへステップアップしていく。しかし、近年は壁にぶつかる選手も目立っている。

近年エールディヴィジから羽ばたいたオランダ人アタッカーを振り返ると、2018年にはアヤックスからFWジャスティン・クライファートがローマへ移籍した。元オランダ代表FWパトリック・クライファートを父に持つことでも有名なレフトウイングだが、ジャスティンはローマでほとんど結果を残せなかった。

ライプツィヒ、現在もフランスのニースにレンタル移籍しており、A代表にも召集されなくなっている。今月5日には23歳の誕生日を迎えたが、やや成長スピードには不安が残る。
他には昨夏PSVからドルトムントに移籍した23歳FWドニエル・マレン、2020年にPSVからトッテナムに向かった24歳FWステーフェン・ベルフワインも物足りない。

マレンの場合はブンデスリーガ1年目という部分を考慮すべきではあるが、今季ここまではリーグ戦で5得点に留まっている。ベルフワインの場合はソン・フンミンなどチームにライバルが多く、主力になれていない。24歳はそろそろ中堅世代だが、PSVからのステップアップが上手くいったとは言えないだろう。

クライファートもデビュー当時のインパクトは凄まじかった photo/Getty Images

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もっと若いところに目を向けると、昨夏にアヤックスからドイツのライプツィヒへ移籍した20歳FWブライアン・ブロビーも結果を残せず、今はレンタル契約でアヤックスに戻ってきている。ライプツィヒも育成に定評あるクラブだが、20歳のブロビーにブンデスリーガはまだ早すぎたのか。

昨夏にAZからフランスのモナコへ移籍した21歳のFWマイロン・ボアドゥはリーグ・アンで4得点と奮闘しているが、まだ納得できる数字ではないか。来季はさらなる数字アップを求めたいところ。

オランダ代表は今年のワールドカップ・カタール大会出場を決めているが、欧州予選では攻撃部分をメンフィス・デパイに頼ってきたところがある。ビジャレアルでアルノー・ダンジュマが大ブレイクしているのは心強いが、前線はあまり層が厚いとは言えない。

理想としてはマレン、クライファート、ベルフワインあたりがもう少し代表に絡んできてほしいところだが、5大リーグで思うほど結果を残せていないのは残念だ。今後はバイエルンからベルギーのアンデルレヒトにレンタル移籍している20歳のFWジョシュア・ザークツィーを含め、若いFWたちがA代表の主力に割って入ってきてほしいところ。その競争が代表を強化し、継続的なEURO本大会やワールドカップ出場に繋がるはずだ。

まだカタール大会まで時間は残されているが、ここから名将ルイ・ファン・ハールへ強烈にアピールする者は現れるか。

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