CL制覇2度で終わる監督ではない グアルディオラがモウリーニョと並んだCLベスト4止まりの記録

またしてもベスト4で敗れたグアルディオラ監督 photo/Getty Images

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名誉? 不名誉?

4日にチャンピオンズリーグ決勝行きをかけてレアル・マドリードと戦ったマンチェスター・シティ。1点をリードした状態で2ndレグを迎えたものの、劇的な逆転を許してしまい、準決勝で敗退となった。

マンチェスター・シティとしては決勝まで進みながらチェルシーに敗れた昨シーズンのリベンジを果たし、今シーズンこそビッグイヤーを掲げたいところだった。そして10年以上CL制覇から遠ざかっているジョゼップ・グアルディオラ監督にはそれ以上の想いがあったはず。今回の敗戦により、グアルディオラ監督はキャリア6度目のCLベスト4止まりを味わった。

バルセロナのトップチームを2008年夏から率いたグアルディオラ監督は、2008-09シーズンと2010-11シーズンの2度CLでタイトルを獲得。2009-10シーズンと2011-12シーズンは今シーズンと同様にCL準決勝で敗退している。トップチームの監督としてはわずか4年のキャリアで、2度のCL制覇と2度のCLベスト4進出という圧倒的な成績を残した。

2013年夏にバイエルン・ミュンヘンの監督へ就任すると、在籍していた3シーズン全てでCL準決勝敗退となっている。CLのベスト4に到達するだけでも十分立派な成績と言えるが、前任者のユップ・ハインケス氏が2012-13シーズンにCLを制覇していたことを考えると、一度くらいは決勝まで進みたかったことだろう。

2016年夏から監督に就任したシティでは、2019-20シーズンまでなかなかCLで結果を残すことができなかったものの、昨シーズンにようやく決勝までたどり着き、良くも悪くもグアルディオラ監督にとって初となる準優勝を経験。今シーズンは2年連続のCLベスト4到達となった。

改めてグアルディオラ監督のキャリアを振り返ると、バルセロナ時代とバイエルン時代の計7シーズンで必ずCLベスト4まで進出していることは偉業と言えるだろう。しかし、リーグ戦や国内カップ戦で圧倒的な強さを見せるグアルディオラ監督だからこそ、CL準決勝での勝負どころの弱さが悪目立ちしてしまっている。

スペイン『AS』によれば、6度目のCL準決勝敗退は現在ローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督に並ぶ記録だという。両者ともにビッグイヤー獲得数が2で並んでいたが、この記録でも並ぶこととなった。

ライバルと呼ばれることも多いこの2人だが、モウリーニョ監督は近年、CLベスト4の舞台までなかなか到達することができていない。グアルディオラ監督はこのチャンスを活かし、ビッグイヤーの獲得数でライバルを上回りたいところ。何度もCL準決勝で苦杯をなめている自身のためにも、来季こそはキャリア3度目となるCL制覇を成し遂げてほしい。

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